第1回 私学・私塾のための生き残り戦略セミナー

3/25(土)の東京を皮切りに、東京・京都・広島の3拠点で開催が決まっている「私学・私塾のための生き残り戦略セミナー」。第1回の東京会場は、なんと満足度100%と大好評のうちに幕を閉じた。アクティブラーニングの第一人者羽根氏によるアクティブラーニングを実演しながらの講演から始まり、各企業の提案、そして教育再生実行会議委員に名を連ねた佐々木氏による、ご自身の様々な経験を基に語られる教育の今後についての視座といった盛り沢山の内容に会場も盛り上がり、多くの私学・私塾関係者にとって今後の生き残りをかけた運営戦略の大きな契機となるセミナーとなった。

第1部

「世界の潮流から考える、これから生き残るための私学・私塾のサービスとは?」
株式会社アクティブラーニング 代表取締役社長 羽根 拓也氏

世界をヒントに日本の教育に必要な「イノベーション」を考える。

「イノベーション」というキーワードの提示から始まった講演は、まさに“世界の潮流”を広く捉えた視座から展開された。参加者と羽根氏、双方向のコミュニケーションも取り入れたアクティブラーニング型の講演内容が参加者全員を引き込んだ。様々な事例を通じて、他校や他塾との「差異」を生み出すための“工夫の視点”や“教育界が今後向かう4つの方向”が具体的に示され、「校務運営に役立てたい」という声も。教育現場の現状を鋭く捉えた分析や、今後の日本が抱える課題、そして日本の教育に必要な「イノベーション」について考える内容からは、それぞれの私学・私塾が「時代に適した変化」に留まる中「時代の先を行く変化」を促し、圧倒的な差異を作るための視点を得ることができた。「深い内容に興味を持ったため、さらに講演を聞きたい」といった積極的な声もあがった。

第2部

「動画を活用した新たな学びのスタイル」
株式会社学びエイド 代表取締役社長 廣政 愁一氏

「モノリスジャパンの事業内容」
株式会社MONOLITH Japan 代表取締役社長 岩井 良明

次代を生き残る具体的戦略を、動画学習と広報の観点から。

第二部は2つの企業からの具体的な生き残り戦略が提案された。株式会社学びエイドの廣政氏は、自身の元予備校講師としてのキャリアと経験をもとに、新たな「動画学習」のスタイルについて講演。現代の学生にとっての“スマートフォン”というツールが「どこでも、いつでも学べるスタイル」を進化させたことを導入に、最先端の動画学習のスタイルについて詳しく説明いただいた。従来の映像授業とは一線を画す、新たな映像コンテンツの紹介は新鮮な内容となった。
続いて、株式会社モノリスジャパンの岩井は人工知能の急激な発達による、社会の変化と、それに対応した教育改革下における「学校トータルプロデュース」の必要性を解説。作り込まれた映像を中心に展開された講演は、参加者の目を引いた。さらに京都の注目私立校である花園中高の新たな広報事例をケーススタディに、効果的な広報戦略が具体的に紹介された。実際の学校案内に触れられるブースにも休憩中に多くの参加者が集まるなど、斬新なデザインの広報ツールには多くの注目が集まった。様々な事例を通じて学校広報や学校コンサルティングの重要性に気づかされた。

第3部

「日本の教育改革のキーマンが語る、これからの時代に必要な志教育とは?」
成基コミュニティグループ代表兼CEO 佐々木 喜一氏

「志教育」が、日本の教育を変える。

本セミナーの締めくくりは、教育再生実行会議に名を連ねた成基コミュニティグループ代表兼CEO佐々木氏。「志」という言葉をキーフレーズに、教育再生実行会議での討論や子どもたちが志を持って学ぶことがどのような学習効果をもたらすのか、世界と日本の文化比較から今後の日本に必要となる教育についてなど、最先端の教育論を熱意とユーモアたっぷりに解説。佐々木氏独自の視点から語られるホットな教育情報が凝縮された濃厚な90分の講演となった。特に「志教育」という観点からの教育アプローチには参加者も高い関心を示した。子どもたちが自らの志を語ったり、志を貫いて最後までやりきる姿勢を映像を通じて目の当たりにし、会場が感動に包まれる場面も。志を持って学ぶ子どもたちこそ、世界をけん引するグローバル人材としてたくましく成長していくことを肌で感じることができた。政府に近い立場の佐々木氏だからこそ知りえる貴重な教育情報を織り交ぜながら、教育改革の重要性にさらに踏み込んだ講演は、今後の私学・私塾を担う参加者にとって新たな発見と指針を得る機会となった。