編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

いろんな塾のいろんなイマが見えてくる:芦澤 唯志(あしざわ ただし)学院長 「翼学院」(東京都)

【私塾REAL】vol.5 翼学院

 今回の私塾REALは、独自の取り組みや「芦澤式指導法」がマスコミや教育界で評判の東京都葛飾区の翼学院の芦澤唯志学院長を取材した。「学校で何ともしてくれない子を何とかしてくれる塾」「学習困難な児童や生徒を必ず進学させてくれる塾(進学率100%)」これが同学院のメディアや地域での評判。芦澤唯志(あしざわ・ただし)学院長(株式会社ツバサ・翼学院グループ代表取締役)と芦澤和美氏(株式会社ツバサ・翼学院グループ取締役社長)にお話を伺った。

『日本でいちばん大切にしたい会社大賞実行委員会特別賞』


千葉 第七回[日本でいちばん大切にしたい会社大賞実行委員会特別賞]を受賞されましたが、今のお気持ちをお聞かせください。
芦澤 公共性の高い教育・福祉事業に真面目に取り組んでいる企業・団体には、民間であるがゆえの多数の障壁があります。本受賞を当社だけでなく、民間の立場で教育・福祉事業に携わっている全国の同志たちへのエールと受け止めています。
 学習が困難な児童・生徒の進学補習塾からスタートした当学院は、ご家庭から生活訓練の強い要望があり、児童発達支援・放課後等デイサービス「つばさクラブ」を設置しました。それを支えているのは、医師、臨床心理士、教員、保育士などの専従スタッフです。業界の人手不足が叫ばれている昨今ですが、当社学習塾部門では本年も慶應義塾大学や上智大学などから、福祉部門には医療福祉系大学などから志の高い新卒者が入社してくれました。このように当社の理念に賛同した社員が「お子様のため、保護者様のため」真剣に取り組んでいることが今回の受賞に繋がったと考えています。

翼学院グループ「芦澤式指導法」とは…

千葉 先生の著書(書籍表紙参照)を読ませていただきました。学習困難の生徒、学校嫌いになってしまった子が自己実現出来る可能性について、明確な学習法や親として持つべき姿勢などが書かれてありました。

芦澤 ポイントは「対話と定式化」です。入塾前の体験授業や三者面談の中で保護者に同席してもらい、対話を通じてお子さんの苦手感を分析していきます。特に学習が困難なお子さんの指導は、ご家庭との連携が重要ですから、最初に指導指針を共有し納得して頂いた上でスタートする必要があります。この分析に基づき、それぞれの苦手感に応じた学習の仕方・問題の解き方を定式化していきます。だから、一般的に伸ばすことが難しいと言われている国語であっても、一か月で偏差値20伸ばすことが可能となるのです。併せて情緒の安定やモチベーションアップについても指導していきます。この指導法については、学校の先生方が読者の『産業と教育』(文部科学省編集協力)で、『共に生きる力を培う』という連載を行っています。本年の合格者の中には、小4で入塾してきたときに不登校で自閉傾向があったお子さんが、「つばさクラブ」の生活訓練で学校に通えるようになり、翼学院の学習で偏差値70を超える中学に合格した例もあります。翼学院では、決して稀なことではありません。
 先日は、TV番組でタレントのナイツさんに「芦澤式学習法」で指導したんですよ(笑)。

千葉 番組を拝見しました。ナイツさんが「自分が学生のときに、この指導方法と出会いたかった」と言っていましたね!

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