編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

いろんな塾のいろんなイマが見えてくる: 古田 修一(ふるた しゅういち)塾長 (埼玉県さいたま市浦和区)

【私塾REAL】vol.7 WIN&WINセミナー

 『心を育てる学習として、何が大事なのか?』
今回の私塾REALは、さいたま市浦和区にある『WIN&WINセミナー』。塾長の古田修一氏は二代目だが、「心を育てる学習塾」を目指して日々生徒指導に取り組んでいる。最近完全移行した自立指導型の指導形態、勉強面以外の生徒の良いところを見つけるためのイベントなどを中心に取材した。

『利自即利他の精神』で

千葉 塾を創業するまでの経緯について簡単に教えてください。また、塾名の「WIN&WIN」の意味について教えてください。

古田 私は二代目の塾長です。2012年に創業者の勝又猛(かつまた・たけし)塾長が急逝し、私が引き継ぐことになりました。1997年に創業し、今年で20周年を迎えます。私は創業2年目からこの塾で働いています。

勝又は、平成9年に起きた神戸市須磨区の当時14歳の『さかきばらせいと事件』に衝撃を受け、心の教育の重要性が叫ばれている中、自分に何ができるかと考え、学習塾を開くことにしました。学習塾と言っても、単に成績向上だけではなく、心を育て社会に貢献する人財を育成する、人間形成塾を目指しています。『WIN&WINセミナー』に通ってくれる生徒が、人生で起こるさまざまな問題を自ら発見し、解決できる「生きる力」を身に付けてほしいと願いながら運営しています。

 WIN&WINとは、自分自身が勝つことにより、相手もよき方向に向かう。利自即利他の精神を表しています。

『自立型授業』に完全移行の理由とは?

千葉 個別指導が中心なのでしょうか?塾の指導システムについて簡単に教えてください。

古田 昨年度までは、講師1名に対し生徒6名までの少人数制の授業を展開していましたが、今年度からは自立型授業に完全移行しました。教材はTsuXを使い、授業は映像に任せ、講師は生徒個人個人の進捗状況の確認をしています。また、勉強の仕方を徹底してみていますので、生徒たち自ら学習を進めるようになります。今後の大学入試制度改革などを考えますと、教えられるだけの受身の授業では、自ら考える力を付けることができません。どのようにすれば考える力をつけることができるかを考えたとき、自立型指導にたどり着きました。

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