【大村伸介】注目! 教育コーチング スペースを空ける

蒸し暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。先月号でお伝えしておりましたが、校内研修会や保護者向け講演会、生徒向け講演会のご依頼を多数頂き、新たな出会いに胸を熱くしております。とりわけ、先生方向けの研修会は公教育、私教育問わず夏休み期間や定期考査中の午後の時間に開催されることが多いですね。そんな私のスケジュールをカレンダーに書き込んでおりますと、子どもたちは一様に驚いたようで、

「学校の先生って授業がないときも頑張ってはるんやなぁ」

と申しておりました。そんな先生方のお力になれることを誇りに思い、毎回毎回全力投球で務めさせていただいております。

「放す」と「離す」

教育コーチングの研修において、一番初めに触れていただくのは「傾聴」です。人が抱えている「課題」「悩み」「夢」「目標」…これらのものは目には見えません。それを荷物に例えてデモンストレーションを行います。イメージはこんな感じですね(図1)。講座や研修では実際に荷物を持っていただく方を参加者から募ります。

「いま、どんな気持ちですか」と尋ねますと、

「重たい」
「早く置きたい」

とおっしゃいます。

「いま、いくつ荷物を持っていますか」と尋ねますと、

「よくわからない」
「そんな余裕はない」

とおっしゃいます。

その荷物を受け取ることが、「傾聴」なのです(図2)。すると、どんどんスペースが空いてきます(図3)

「いま、どんな気持ちですか」と再度尋ねますと、

「すっきりした」
「楽になった」

とおっしゃいます。

「いま、いくつ荷物を持っていますか」と尋ねますと、手放した荷物を見て明確に答えられます。

まとめると、こうなります。

「放す」ことで生じる心理的負担の軽減、「離す」ことで生じる客観性、これが、「傾聴」の効果です。

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大村 伸介(おおむら しんすけ)

(株)成基総研 コーチング室 室長

集団指導塾を経て、2004年株式会社成基入社。

教室長、エリアマネージャー、本部長補佐、副本部長を歴任。

現在は、教育コーチング、パパママコーチングセミナーのトップ講師として教職員研修、保護者講演会等で全国を飛び回る。

日本青少年育成協会認定上級教育コーチ・認定A級トレーナー、主任研究員

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