【吉田 博彦】テスト文化の改革

前回はテストというものを歴史的に考察し、簡単に「テストという文化」について考えてみました。 その結論は、「テストによる選抜」という手法が古代中国の中央集権国家の成立時の歴史的要求に適合してその効果を発揮し、直近では、大量生産を使命とした近代工業化社会の形成期の人材育成に、特に適合的であった「手法」だったということでした。そして、現代の韓国や日本においては、そのテストという手法を絶対視することから、一つの「思想」にさえなっていると書きました。

では、19世紀から20世紀に完成したテストという「思想」や「手法」は、21世紀に入り、迎える新たな時代やその時代を支える教育にも有効なのでしょうか?今回はこの問題について整理していきたいと思います。

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吉田 博彦(よしだ ひろひこ)

教育支援協会 代表理事

1952年 大阪府枚方市生まれ。中高と神戸で育ち、1976年早稲田大学法学部卒業後、海外子女教育、インターネット教育事業などを行う民間教育会社の経営にあたる。

1997年、「教育支援協会」の設立に参画し、99年、教育分野で最初のNPOとして経済企画庁(当時)の認証を受け、全国組織のNPOの代表理事に就任。また、2003年に特定非営利活動法人小学校英語指導者認定協議会専務理事、2015年に特定非営利活動法人全国検定振興機構理事長に就任し、英語教育の改革や大学入試改革に取り組んでいる。

yoshida

▼『吉野博彦』の過去記事を読む

【2017/8月】【吉田 博彦】我国の「テスト文化」 という神話 ・・・「試験は公平という 思想」の終焉に向けて

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