【森上 展安】共学、中堅層でリーマン越え ― 中位校、半減でも生き残る

17入試の総括評価

2017年首都圏中学入試の受験者数は、別表1にある通り、リーマンショックの入試を起点にした指数でみると、未だに20%強の減少の状況にある。

しかし、これを共学校の動向に焦点をあて、かつランク別に増減率をみた別表2で示されたのは、共学C層(偏差値55~59の中堅校)の100%超え-つまり、リーマンショック以前の受験生数状況に戻った学校をみることができる、ということだ。

前段から-つまり、リーマンショックを引きずっている現状から言えることは、今の社会情勢からはリーマンショック以前の中学受験者数の復活は容易ではない、ということだと思う。

即ちこれは高校受験に優秀層の一定層が流れるということで、家計に依存する今の進学システムでは学校歴に年収差が影を落としていることが浮き彫りになっている、ともいえる。

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森上 展安(もりがみ のぶやす)

1953年岡山県生まれ。早稲田大学法学部卒業。

東京第一法律事務所勤務を経て都内で学習塾「ぶQ」を経営後、88年に(株)森上教育研究所を設立。中学受験、中高一貫の中等教育を対象とする調査・コンサルティング分野を開拓した。

私塾・私学向けに『中学受験と私学中等教育』を月刊で発行している。中学受験生の父母対象に「わが子が伸びる親の『技』(スキル)研究会」セミナーをほぼ毎週主催。著書に『10歳の選択 中学受験の教育論』、『中学受験入りやすくてお得な学校』(いずれもダイヤモンド社刊)。

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