【山口 時雄】第13回 私立小中高の1人1台端末はタブレットかPCかそれとも…
Windows+Officeだけでは乗り切れないICT教育現場
「学校で使うPC(パソコン)?WindowsにOffice入れておけばOKでしょ」
まさかそのような認識の方はいないと思うが、教育現場ではサポートの終了した「Windows XP」搭載マシンが現役で頑張っているという話を聞くと心配になる。セキュリティ更新プログラムが提供されない危険なPCを放置して平気ということなのだ。
いまや教育現場で使用されるデバイス(端末)は多種多様。それらを動かすオペレーションソフト(OS)も様々だ。これまでのように「Windows+Office」で万事OKというわけにはいかない。莫大な予算を投入して揃えた設備、機器が「失敗した~」となることがあれば、高額な負担を保護者に求めてBYOD(個人所有のデバイスを持ち込む)にしたのに、「ゲームばかりで勉強に使わない」というクレームの嵐に晒されることだってあるのだ。
ひとまず、私がこの5年間で見てきた教育現場で1人1台情報端末として使用されているデバイスの種類をあげてみよう。( )内はOSの種類。

多種多様とか様々とかいってもこれだけの種類なのだが、どれかを選定しなければならない。では、何を基準にして選べばいいのだろうか。