「課題解決型の入試広報」編③

情報は鮮度が命。旬なニュースは新鮮なうちに。

スマートフォン等メディアの発達による高度な情報化は、志望校選定にも大きな影響を及ぼしています。受験生・保護者は、入学案内パンフレットやホームページだけではなく、継続的にあらゆる情報を収集した上で最も適した学校を選定しているのです。そのような中で、パンフレットでは提供できない最新の学校情報や生徒のリアルな日常生活をTPOに応じて発信できるサブツールの活用は、必要性を感じながらも多くの学校がまだ実践できていない広報施策。今回は重層的なアプローチを可能にするサブツールの有効性をお伝えいたします。

TPOを意識した継続的なアプローチ

今の時代、受験生や保護者は絶えず新たな情報を求め、各種のイベントに足を運びながら、能動的に志望校を選定しています。あらゆる選択肢の中で志望校として候補に残り続け、入学を決意させるまでには、年間を通して様々なタイミングで継続的・重層的にアプローチをかける必要があります。特に、合同説明会、オープンキャンパス、文化祭等は受験生・保護者に直接接触することができる絶好の機会。例えばそのタイミングで学校の最新の取り組みや生徒の成果を伝えるサブツールを提供することは、“他校より強く印象を残す”ためにとても有効な手段と言えます。また、場合によっては複数回学校に足を運ぶ受験生・保護者もいますが、その際に毎回渡すツールが同じだと、受け取る側の興味関心を低下させるリスクがあり、一方で学校側にとっても大きなロスとなります。

指導方針だけでなく、その実践を発信すべし

京都の「花園中学高等学校」は禅と国際教育を融合した新コースを立ち上げ、2年連続で志願者数大幅増加を実現した私立学校です。海外大学進学を目標に掲げ独自の学習指導を展開する花園中学校の広報をお手伝いする上で、私たちが重視したことは「新コースにおける最先端プログラム・旬なトピックスの継続的な情報発信」でした。他校とは一線を画する独自の学習指導を展開している学校だからこそ、それらの取り組みがしっかりと実践されていることを、鮮度を落とすことなく受験生や保護者に届けることで、安心感・期待感をさらに高め、入学動機形成に確実につなげられると考えたのです。

受験生・保護者に、最も伝わる表現で

最先端の学習実践やそれにともなう生徒の成果・成長を、より伝わる形で届けるために私たちが考えたのは、受験生向けと保護者向けで全くトーン・内容・情報量の異なる2冊の簡易リーフレットでした。受験生向けツールは「花園REAL」というタイトルが表す通り、活気ある学校生活や在校生の成長を写真中心の賑やかで明るいデザインで表現しました。パンフレットでは伝えづらい、リアルな日常を生徒目線で気軽に読める内容にまとめた学校通信です。これに対して保護者向けツール「花園ZENT(禅途)」は、外部講師を招いての講演会の内容や著名人・名門校校長との対談等を取り上げ、文字でしっかりと読ませる記事中心の構成。学校の最新動向を発信するとともに、進路の参考になる内容となっています。各イベント時に配布されるこの2つのツールは、「最先端の取り組みがわかる!」「自分自身が通う姿がイメージできる!」と受験生・保護者ともに好評の声をいただいています。

塾向けリーフレットも重要な役割を果たす

さらに、花園中学校は地域の学習塾、学校関係者に独自のグローバル教育を公開する「教育実践報告会」の開催にあたり、代表的な教育メソッドを仔細に紹介するミニリーフレット「OCEAN」を制作しました。先行するパンフレット制作時にはまだ具体的に決まっていなかった指導内容等も盛り込みながら、5つの教育メソッドに訴求ポイントを絞りこみ丁寧に細かく解説するOCEANリーフレットは、例えば塾講師が生徒に花園の魅力・特色を正しく伝える時等に役立ちます。先生が生徒に勧めやすいボリューム・内容の簡易リーフレットも生徒募集活動を円滑に行うための重要なサブツールです。
このように、生徒・保護者の思考・行動を把握した上でタイミング、場所、場面を考慮し、適切なサブツールを用意・提供することで、貴校もさらに費用対効果の高い入試広報施策を実現できるのではないでしょうか。


▼「クセになる入試広報の種明かし」の過去記事を読む

【2017/9月】映像の鉄則「学校の説明」をしない。

【2017/8月】制服が人気の女子校だから 制服は、見せない。

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