嗚呼!華の応援団~第42話~

雨降らせて、地固める。

 

マラソンで見事トップを飾った我々二回生は、ひと仕事終えた満足感に包まれていた。

しかし、一回生の5人は納得がいかない様子。あからさまに不満げに我々を見ている。

これはマズい。

我々は再度戦略を練った。

このままでは二回生としての威厳が……。

そして我々は合宿最終日の無礼講コンパ終了後、一回生全員を集合させた。

 

私「おまえら、昨日のマラソンのこと、根に持ってるやろ?」

一回生「いえっ」

私「まぁええ。よう聞け。

マラソンで二回生がトップを取らなあかんのは応援団の伝統なんや。

おまえらは昨日悔しい思いをしたかもしれんが、一年後にはおまえらも同じ立場になるんやで。

そん時はやっぱりどんなことをしてでも、おまえらのうち誰かがトップを取らなあかんのや」

 

一回生「……」

私「この連携こそが同期の絆なんや。

応援団において最も大切なのは同期の絆なんやで。

辛い時も苦しい時も、いつも同期は励まし合うんじゃ。

おまえらもこの一週間、ずっとお互いを励まし合ってきたやろう。

ワシはずっとその姿を見て、人知れず感激してたで。

おまえらはもう立派な応援団員じゃ。

さっき団長からいただいた団バッチつけて、これから堂々と生きて行くんや」

 

一回生(全員泣きながら)「押――忍っ!」

一丁上がりや。こうして地獄の春合宿は、思いもよらぬハッピーエンドとなったのである。

あぁ、恐ろしや応援団。

 

 

続く〉
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次回配信は11月15日を予定しております。