【吉田 博彦】大学入試改革の歴史

これまでの本連載では、最初の3回で現在進行中の大学入試改革の状況を踏まえて、「大学入試の何を変えようとしているのか」という話からはじめて、日本社会に根強い「ペーパー試験は他の選考方法に比べて公平・公正だ」という思想の問題点を整理し、ペーパーテストに対する欧米と日本の「文化の違い」をまとめました。

そして、前回は日本で一般的な一発試験型入試というものが世界的にはもはや戯画的で、入学者選抜に関して根本的な発想の転換が必要だという視点から、公平性の呪縛から解き放たれた大学入試改革が構想される必要があると書きました。

次回からは大学入試センターが示した具体的な問題事例を基に、2020年からの大学入試問題がどうなるのかを解説していきますが、今回は過去4回の連載のまとめとして、我が国の大学入試改革の歴史をまとめておきたいと思います。

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吉田 博彦(よしだ ひろひこ)

教育支援協会 代表理事

1952年 大阪府枚方市生まれ。中高と神戸で育ち、1976年早稲田大学法学部卒業後、海外子女教育、インターネット教育事業などを行う民間教育会社の経営にあたる。

1997年、「教育支援協会」の設立に参画し、99年、教育分野で最初のNPOとして経済企画庁(当時)の認証を受け、全国組織のNPOの代表理事に就任。また、2003年に特定非営利活動法人小学校英語指導者認定協議会専務理事、2015年に特定非営利活動法人全国検定振興機構理事長に就任し、英語教育の改革や大学入試改革に取り組んでいる。

yoshida

▼『吉田博彦』の過去記事を読む

【2017/10月】入学者選抜には、根本的な発想転換が必要。

【2017/9月】テスト文化の改革

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