編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

私塾のトップに聞く:山根 憲介(やまね けんすけ)代表取締役社長「株式会社 NSGアカデミー」(新潟市)

【株式会社NSGアカデミー】どこで開校しても、顔のはっきりした塾でありたい!!

 NSGアカデミーは、1977年、「NSG進学セミナー(現「NSG教育研究会)」として新潟市古町に開校したのが起源だ。それから40年、新潟全県に教室が網羅され、お隣の福島県・山形県にも進出を果たした。
社内ではつねに既存の仕事を見直しつつ、新しい試みにチャレンジする精神が維持されており、人材教育にも積極的である。
地域での私教育を担ってきた同社の現状と今後の方向性について、山根憲介社長に新潟市で取材した。

新潟・福島・山形に75拠点を展開

千葉 規模的なものについて教えてください。クラス指導と個別、高校部などの教室数と生徒数、指導するスタッフの陣容などお願いします。

山根 新潟・福島・山形に75拠点展開していまして、クラス指導が42、個別が13、そして東進衛星予備校の高校部が20となっています。個別は一部併存型もあり、高校部にはライブ指導が1校舎あります。

現在、生徒数9500名を目標にじわりと近づいているところです。正社員が180名、非常勤講師が約500名で、8~9割が大学生です。

地域のニーズに的確に応えたい

千葉 NSG教育研究会は、新潟・福島で展開していますが、現状の課題と今後の方向性について教えてください。

山根 新潟を発祥の地とし、1997年に福島県郡山市に進出しています。

地盤の薄い地域では、チラシだけでは生徒募集が厳しいので、より「顔のはっきりした塾」作りを目指しています。ぼんやりしたものではなく明確なアピール力を持ち、地域のニーズに的確に応えられるようにしたいと思っています。そして、圧倒的な教務力で生徒の成績を向上させ、合格実績をUPさせ、地域の教育に貢献できる塾を目指しています。ただし、新潟県以外は地盤もそれほど強くありませんし強いライバル塾もありますから、長期戦になりますね。

個別はブームに頼らず中身で勝負したい

千葉 「NSG PLATS」は個別指導と家庭教師ですね。指導の特色と人材確保、育成・研修などについての取り組みを教えてください。

山根 個別の場合は大学がなければ学生講師が確保できないので、当然のことながら教室展開には限界があります。

当社の個別は、個別ブームに頼ることなく、生徒一人ひとりの成果が出せる中身で勝負を心がけています。当然、学生講師による指導では能力差が出ますが、「塾は人が命」ですから、採用した人材を如何に優秀な講師として育成できるかが我々に課せられた使命だと考えています。しかし、マニュアルやしくみに頼りすぎない、走りすぎないように気をつけています。

自立型がブームになりつつありますが、私は自立して学習できる人間の育成がこれから益々大事になってくると感じています。それはどんな指導形態であったとしてもです。

全体の人材採用においては、グループ全体で採用する場合と事業部が独自に採用するのと併用型になっていますが、そのように採用する中で、いろいろ人材を適材適所で活用するという形をとっています。そうすれば全体的にバランスよく偏りなく人材活用できると思っているからです。

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