【林 隆樹】グローバル人材の必要性と実態

グローバル人材の必要性と実態
―保護者を満足させ受験を見据えた海外留学のすすめと取り組み方―

高校側から見た留学・国際交流について

 これまで、主に国際交流団体が実施している「1学年間の留学とは?」という観点から説明をしてきました。これからしばらく、皆さんからも問い合わせの多い高校主催の留学(姉妹校留学等)や、実際に高校が行っている留学・国際交流についてお話していきましょう。

高校生の留学・国際交流参加者の推移

 文部科学省初等中等教育局国際教育課が2年ごとに「高等学校等における国際交流等の状況について」(以下「国際交流状況調査」)という統計をまとめており、最新のものは平成27年度のものでホームページに公表され分量は40ページ程になります。また、文科省では3ヶ月以上を派遣留学とし、3ヶ月未満を海外研修と定義しています。

派遣留学(3ヶ月以上)と海外研修(3ヶ月未満)の参加者の推移

 1992年から2年毎(途中ずれている年もありますが文科省の公表通りです)に最新の2015年まで、23年間の参加者実数と高校生総人口に対する比率を示してみました(表1、2・グラフ1、2参照)。青い棒グラフが高校生総人口、赤い折れ線グラフが高校生総数に対する参加者の比率(ゼロコンマ数パーセントですが)です。

 「若者の内向き化」と言われ出したのが2004年くらいからでまた、それに歯止めを掛けるように「グローバル人材の必要性」が2010年くらいからですから、その傾向もこの折れ線グラフで顕著に出ています。また、2015年で3ヶ月未満の海外研修が減り、3ヶ月以上派遣留学の比率が伸びているのがわかります。文科省の官民協働「トビタテ!留学JAPAN」プロジェクトの高校生向けのスタートが2015年ですから、この傾向は2017年の調査にも表れてくるかと思われます。

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林 隆樹(はやし りゅうき)

(一社)日本青少年育成協会 理事・国際交流委員会委員長

1956年東京都生まれ。早稲田大学大学院在学中にフランスに1年間留学、帰国後翻訳会社に勤務。

1992年、サンフランシスコに本社を持ち、世界各国に展開する英語学校の日本支社長に就任。

以降、留学業界で活躍。2001年社団法人日本青少年育成協会国際交流委員会、2004年より同協会理事に就任、現在にいたる。

2000年より一般社団法人JAOS海外留学協議会事務局長、2013年より専務理事。

2011年、一般社団法人J-CROSS留学サービス審査機構の立ち上げにかかわり同機構理事。

2014年より、特定非営利活動法人文際交流協会理事。2017年より学校法人イーストウェスト日本語学校理事。著書に「成功する留学、交換留学編」(共著)などがある。

hayashi

▼『林隆樹』の過去記事を読む

【2018/1月】グローバル人材の必要性と実態

【2017/12月】グローバル人材の必要性と実態

 

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