編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

いろんな塾のいろんなイマが見えてくる: 延 泰徳(のぶ やすのり)社長

【私塾REAL】vol.13 有限会社アイリストピア

「過疎地帯で塾が生き残る唯一の道とは?」
四国の徳島駅から車で40分ほど南下したところに阿南市がある。四国山地から那賀川が太平洋に流れだしている。有限会社アイリストピアは、もともとは学習塾を主体とする教育事業者であるが、より地元の教育支援を考えていた延泰徳社長が、京大個別会と出会い、「そろばん塾ピコ」の教室展開から塾をスタートさせた。過疎に近い地方で塾を展開する難しさと面白さについて取材した。

4年前のそろばん塾ピコとの出会いから教育サービス業へ

千葉 いつも延さんと呼んでいるので、今日も延さんとお呼びしますね。異業種から教育業界に参入されたわけですが、ピコとの出会いはいつになりますか?

 はい(笑)。ピコと出会って丸4年になります。元々の会社は、昭和61年(西暦1986年)2月に創業しましたから、今年で32年目になります。

千葉 異業種からの参入でもあり、最初は大変だったのでしょうね?

 そうですね、ピコに出会った頃は生徒数がマックス50名で、いかにお客様づくりをするかが最優先課題でしたが、そろばん塾ピコを運営する京大個別会の孝橋代表からいろいろとアドバイスをいただいて一歩一歩前へと進んで来ることができました。

成功の鍵は、安い貸し教室の活用

千葉 現在の規模はかなりのものです。この地域でこれだけにするのは容易ではなかったでしょうね?

 そうですね、やれることは何でもやってきて、気がつけば、そろばん塾ピコが11教室で約320名、ロボット教室が約60名、学習塾3教室で約80名、通信制高校その他が約30名で、合計約490名の規模になっていました。
京大個別会のサミットで何度かお会いした滋賀県の「りんご塾」田邉先生の教室展開からヒントをいただきました。

千葉 過疎といってもいいほど学齢人口が少ない地域で塾が生き残っていくためにはどうしたらよいのでしょうか?

 生徒数の少ない地方では、いかにして20名から30名の教室を増やしていくかが最も大事なポイントです。欲張って、一カ所で100名を超える教室をつくろうなどと考えてはいけません。できませんが・・・(笑)。小さな教室を自前で用意していくのは大変なので、公民館・商工会館・地区のコミュニティセンターなど貸し会場を上手く活用していくといいですね。月に10,000円から45,000円の貸し代で、いかに赤字にならないように運営していけるかが大事だと思っています。

千葉 11教室のうち、そのような教室がいくつかあるのですね?

 富岡・内原・羽ノ浦・津田・国府・川内の6教室と商工会館を使っている那賀川、みなと交流センターを使っている小松島、社会福祉センター内を使う勝浦、中央公民館を使う鷲敷、コミュニティセンターを使う住吉など、平均して週に二日使うことで採算効率を高めるようにしています。

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▼『私塾REAL』の過去記事を読む

【2018/1月】vol.12 Mam’s Tiara 英語サークル

【2017/12月】vol.11 株式会社DCT

 

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