【大村伸介】「傾聴」を軸にした面談を

安全な場を創る

場に不安を感じると、人は無意識に危険を回避する行動をとるものです。この人の前でなら、何でも安心して話せる、そんな存在であってください。

次のような「安全な場」を創るための工夫も大切です。

① 安全な距離・安全な位置取りをする

物理的な位置関係は、クライアントの心理に大きな影響を与えます。

A. クライアントが武装してしまい、勝ち負けの会話になりがち。
B. クライアントは心を開きやすい。一方で、フワフワした無責任な会話にもなることもある。
C. 安全だが、心の距離感が大きく、コミュニケーションのすれ違いが生じやすい。
D. 教育コーチングの基本位置はDです。クライアントはコーチと向き合うことも、自分に集中することもでき、安心して話せます。

さらに言えば、クライアントが顔を上げた正面に、教室全体が見渡せたり、窓を通して外の景色が見えたりするのが理想です。

②ペーシングする

人はそれぞれのリズムやテンポを持っています。教育コーチは、クライアントのリズムやテンポに合わせて会話を進めます。さらには、声の大きさ・強さ・高さ、姿勢やしぐさ、表情や目の高さなども合わせます。いわば、「鏡になる」という感覚です。

③オウム返し

「授業についていけなくて、やる気が出ません」
とクライアントが言えば、
「授業についていけなくて、やる気が出ないんだね」
とクライアントの言葉をそのまま返すことが重要です。

④聴いたよ信号

しっかりうなずいたり、「そうか」と相槌をうったりして、「ちゃんと言葉・思いが届いているよ」「受け取ってるよ」という信号を発します。

傾聴の根本は「興味」です。クライアントの内面に興味の矢印を向け続けましょう。

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大村 伸介(おおむら しんすけ)

(株)成基総研 コーチング室 室長

集団指導塾を経て、2004年株式会社成基入社。

教室長、エリアマネージャー、本部長補佐、副本部長を歴任。

現在は、教育コーチング、パパママコーチングセミナーのトップ講師として教職員研修、保護者講演会等で全国を飛び回る。

日本青少年育成協会認定上級教育コーチ・認定A級トレーナー、主任研究員

ohmura
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