【大村伸介】「Being=志」の大切さ

3月8日に中央教育審議会から「第3期教育振興基本計画」が発表されました。その中の「IV 今後の教育政策に関する基本的な方針」は、以下の通りです。

1.夢と志を持ち、可能性に挑戦するために必要となる力を育成する
2.社会の持続的な発展を牽引するための多様な力を育成する
3.生涯学び、活躍できる環境を整える
4.誰もが社会の担い手となるための学びのセーフティネットを構築する
5.教育政策推進のための基盤を整備する
【文部科学省HP~第3期教育振興基本計画について(答申)(中教審第206号)より】

ちなみに、昨年9月19日に中央教育審議会教育振興基本計画部会から出された、「第3期教育振興基本計画の策定に向けたこれまでの審議経過について」においては、以下のような内容でした。

1.夢と自信を持ち、可能性に挑戦するために必要となる力を育成する
2.社会の持続的な発展を牽引するための多様な力を育成する
3.生涯学び、活躍できる環境を整える
4.誰もが社会の担い手となるための学びのセーフティネットを構築する
5.教育政策推進のための基盤を整備する
【文部科学省HP~第3期教育振興基本計画の策定に向けたこれまでの審議経過について(報告)より】

「自信」が「志」へと変更されたことが分かります。2月に閉幕した平昌オリンピックのアスリートたちに刺激された、というわけではないとは思いますが、出場した選手たちはみな、「夢と志を持ち、可能性に挑戦」しておりました。

この「1.夢と志を持ち、可能性に挑戦するために必要となる力を育成する」の具体的な指針を抜粋で紹介します。

(確かな学力、豊かな心、健やかな体の育成等)

○ 複雑で予測困難な社会であるからこそ、変化を前向きに受け止め、社会や人生、生活を、人間ならではの感性を働かせてより豊かなものにすることや、複雑化・多様化した現代社会の課題に対して、主体的な学びや多様な人々との協働を通じ、その課題解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと等が求められている。これまでの教育の中で育まれてきた「生きる力」や、その中で重視されてきた知・徳・体の育成の現代的な意義を改めて捉え直し、夢と志を持って可能性に挑戦するために必要な力を確実に育んでいくことが重要である。

○ 初等中等教育段階における、2030年以降の社会の在り方を見据えた育成すべき資質・能力については、「何を理解しているか、何ができるか」、「理解していること・できることをどう使うか」「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」という三つの柱で確実に育成するため、新学習指導要領の周知・徹底及び着実な実施を進める。その際特に、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善(「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業改善)を推進することや、カリキュラム・マネジメントを確立することなどが重要である。

○ また、質の高い教育の提供に向けたきめ細かな指導の充実や、子供たち一人ひとりの状況に応じた教育の推進に取り組むとともに、一人ひとりがこれからの厳しい時代を乗り越え、新たな価値を創造していくためには、「真の学ぶ力」(学力の3要素)を身に付けることが必要となる。この力を初等中等教育から高等教育まで一貫して育成する教育を行っていくことが求められていることを踏まえ、新学習指導要領の実施や大学入学者選抜改革、大学教育改革などの高大接続改革を着実に進める必要がある。
(問題発見・解決能力の修得)

○ 高等教育段階においては、新たな知識・技能を修得するだけではなく、学んだ知識・技能を実践・応用する力、さらには自ら問題の発見・解決に取り組む力を育成することが特に重要である。このことを通じて、自主的・自律的に考え、また、多様な他者と協働しながら、新たなモノやサービスを生み出すなど、社会に新たな価値を創造し、より豊かな社会を形成することのできる人材を育成することが重要である。
(社会的・職業的自立に向けた能力・態度の育成)

○ 変化が激しく将来が展望しにくい状況において、社会的・職業的自立を実現するためには、一人ひとりが自己の生き方や働き方について考えを深め、職業生活や日常生活に必要な知識や技能、技術を主体的に身に付けることが一層重要となる。

○ このため、幼児教育から高等教育までの各学校段階において体系的・系統的なキャリア教育を推進するとともに、高等学校段階以降においては、地域や産業界との連携の下、職業において求められる知識や技能、技術に関する教育の充実を図り、今後の社会的・職業的自立の基盤となる基礎的・汎用的能力や、生涯にわたり必要な学習を通じて新たな知識や技能、技術を身に付け、自らの職業人生を切り拓いていく原動力を育成することが重要である。
【文部科学省HP~第3期教育振興基本計画について
(答申)(中教審第206号)】

1月号の記事で、「Being」を紹介しました。日本語にすれば「あり方」、もちろん「志」に通じる部分があります。これからの教育は、「志」がベースになっていくものと思います。そして、先生方の「志」に基づいた生徒との関わりもより一層求められることでしょう。ぜひ、生徒たちと、そして同僚の先生たちと、「志」を深める1年にしてください。それが、日本の教育を再生させるカギになります。


大村 伸介(おおむら しんすけ)

(株)成基総研 コーチング室 室長

集団指導塾を経て、2004年株式会社成基入社。

教室長、エリアマネージャー、本部長補佐、副本部長を歴任。

現在は、教育コーチング、パパママコーチングセミナーのトップ講師として教職員研修、保護者講演会等で全国を飛び回る。

日本青少年育成協会認定上級教育コーチ・認定A級トレーナー、主任研究員

ohmura
▼『アクティブラーニング』の過去記事を読む

【2018/3月】「傾聴」を軸にした面談を

【2018/2月】人生目的Beingを立てる

 

   ≫さらに読む