【大村伸介】シミのついていないメガネ

先月号では、3月8日に中央教育審議会から発表されました「第3期教育振興基本計画」を詳しく紹介しました。その達成度合いを測る「第3期教育振興基本計画について(答申)」に示す測定指標及び参考指標の現状を見てみましょう。

1.夢と志を持ち、可能性に挑戦するために必要となる力を育成する〈主として初等中等教育段階〉

目標(2)豊かな心の育成
子供たちの豊かな情操や道徳心を培い、正義感、責任感、規範意識、自他の生命の尊重、自己肯定感・自己有用感、他者への思いやり、人間関係を築く力、社会性、個人の価値を尊重し、男女の平等を重んじる態度、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度、前向きに挑戦しやり遂げる力などを養う。

(測定指標)
・自分にはよいところがあると思う児童生徒の割合の改善
 小学校:77.9%、中学校:70.7%
 (資料)「全国学力・学習状況調査」(文部科学省)(平成29年度)

・いじめの認知件数に占める、いじめの解消しているものの割合の改善
 小学校:91.2%、中学校:88.9%、高等学校:89.1%
 (資料)「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(文部科学省)(平成28 年度(確定値))

(参考指標)
・人の役に立つ人間になりたいと思う児童生徒の割合
 小学校:92.6%、中学校:91.9%
 (資料)「全国学力・学習状況調査」(文部科学省)(平成29年度)
【文部科学省HP~第3期教育振興基本計画について(答申)(中教審第206号)より】

自己肯定感の低い日本人

 ここに、第38回教育再生実行会議(平成28年10月28日)の参考資料として提出された、日本の子どもたちの自己肯定感が低い現状について(文部科学省提出資料)があります。

 経年で見ますと、確かに減少傾向ではありますが、依然として諸外国と比べますと低いことが分かります(表1)。

 また、学年別の自己肯定感を見ますと、学年が上がるにつれて自己肯定感が低くなっていることが分かります(表2)。

(表1)自分はダメな人間だと思うことがある

(表2)学年別の自己肯定感

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大村 伸介(おおむら しんすけ)

(株)成基総研 コーチング室 室長

集団指導塾を経て、2004年株式会社成基入社。

教室長、エリアマネージャー、本部長補佐、副本部長を歴任。

現在は、教育コーチング、パパママコーチングセミナーのトップ講師として教職員研修、保護者講演会等で全国を飛び回る。

日本青少年育成協会認定上級教育コーチ・認定A級トレーナー、主任研究員

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