【山口 時雄】第21回 21世紀の学校を支える「学びのプラットフォーム」について考えよう

プラットフォームとは何か

 今回「学びのプラットフォーム」についてまとめようと調べてみてはじめて、駅のプラットホームも自動車のプラットフォームも同じ「Platform」だということを知りました。

 駅のプラットホームが「台形」であることから、自動車のプラットフォームは「台座」を意味するものだと思っていましたが、車のプラットフォームは、設計の考え方とか部品とか規格とか、そういうものを「共通化するためのプラットフォーム」という使い方をするそうです。

 ITの世界でプラットフォームといえば、分かり易いのはOS(オペレーティングシステム)です。MicrosoftのWindows。AppleのmacOS。それをiPhoneやiPadなど携帯端末用に改良したiOS。駅で言えばWindowsとiOSは別のホームなので、アプリやソフトウェアである乗客は両方を同時に使用することはできません。利用者が電車だとすれば、やはり、どちらかのホームを利用することしかできません。これは、言うならば「ハードウェア・ファースト」なシステムですね。

 学校でいえば、Windows端末を選ぶかiPadを選ぶかで、使い方や使えるアプリ、ソフトが決まってしまう。これまで、この選択でどれだけ多くの方々が悩んできたでしょう。端末やソフトウェアの選択から始めるアプローチが、ICTの活用を阻んできたのかもしれません。

 ところが最近、「学びのプラットフォーム」を導入する私立学校が増えているということです。それは、なぜでしょうか。

「学びのプラットフォーム」にできること

 駅に例えたコンピューターのプラットフォーム、「OS」。「学びのプラットフォーム」がこれと異なるのは、Windows端末→WindowsOS、Mac端末→macOS、Appleモバイル→iOSといった端末とOSが固定化するような縛りが無いことです。

 「学びのプラットフォーム」は、インターネットを介してクラウド上でサービスを展開するので、Webブラウザなどでアクセスできれば、端末やOSを選ばないのが基本です。

 私が取材をしたことがある「学びのプラットフォーム」を例に、どのようなことができるのか紹介します。

 私立の中学、高等学校が目指すのは、大学受験結果など生徒の学力の向上と、学校理念の実現などによる、保護者や社会の評価や信頼の獲得でしょう。伝統的な学校運営だけで、これらを達成できる学校もあるかもしれませんが、大学受験制度の改革や社会環境の変化に対応し、なおかつ評価を高めていくためには、これまでにない「新しいやり方」にチャレンジしなければなりません。

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山口時雄(やまぐち ときお)

ICT教育ニュース 編集長

日本大学法学部新聞学科在学中から映像業界で活動。フリーの映像作家を経て、1986年(株)フレックス入社。NTT関連の広報活動、通信イベント等多数参画。1990年~93年テレビ朝日「ニュースステーション」ディレクター。1994年~フレックス報道担当取締役。2003年、メディアコンサルタントとして独立。2013年~現職。

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