【山口 時雄】第21回 21世紀の学校を支える「学びのプラットフォーム」について考えよう

 「学びのプラットフォーム」を活用した新しいやり方では、私学が抱える課題を3つの視点で捉えます。それは「学び」「コミュニケーション」「ポートフォリオ」です。

 「学び」では、学力向上のための取り組みと、新学習指導要領で求められる「主体的・対話的で深い学び」いわゆるアクティブ・ラーニングへの取り組みです。「学びのプラットフォーム」では、学力向上に欠かせない自学自習のための動画学習や個別テストの配信、ドリルアプリの活用など、一人ひとりの学力や個性に対応したアダプティブ・ラーニングを実現します。アダプティブ・ラーニングというのは、一人ひとりの生徒に対し、1対1の学びを提供することです。ICTやデジタルコンテンツを利用することで、容易に実現することが可能になりました。授業では、授業支援アプリやノートアプリを活用することで、アクティブ・ラーニングの環境を作り、個別学習~協働学習~プレゼンテーションという授業の流れを創出します。紙や板書でもアクティブ・ラーニングができることは確かですが、時間短縮や学びの共有の量・質ではICT活用が上回ります。

 「コミュニケーション」では、学校における「先生」「生徒」「保護者」間のコミュニケーションを活性化します。三者間はもちろんですが、それぞれ「先生間」「生徒間」「保護者間」でも必要です。かつては、生徒名簿や保護者名簿を作成して共有・活用することもありましたが、個人情報保護の観点から現在は利用できません。「学びのプラットフォーム」では、情報の配信・共有は「先生間」「学校~保護者間」「クラス単位」など様々な設定で可能なため、迅速・正確な情報共有が可能になります。例えば「先生~生徒~保護者」3者間で情報共有が必要になるスポーツ系のクラブ活動では、練習や試合スケジュールはもちろん、練習風景を動画で配信するなど多様で深い情報共有を実現します。

 「ポートフォリオ」は、いま改革が進む大学入試で問われる3つの能力、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ姿勢」のうちの主に「主体的に学ぶ姿勢」を測る材料になる可能性のあるもので、学習はもちろん学校内外の活動を記録するものです。ICTを活用することで「eポートフォリオ」と呼ばれています。

 「学びのプラットフォーム」のほんの一部しか紹介できませんでしたが、あなたの学校にも「学びのプラットフォーム」の営業マンが訪問しているはずです。一度、ゆっくり話を聞いてみてはいかがでしょうか。

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山口時雄(やまぐち ときお)

ICT教育ニュース 編集長

日本大学法学部新聞学科在学中から映像業界で活動。フリーの映像作家を経て、1986年(株)フレックス入社。NTT関連の広報活動、通信イベント等多数参画。1990年~93年テレビ朝日「ニュースステーション」ディレクター。1994年~フレックス報道担当取締役。2003年、メディアコンサルタントとして独立。2013年~現職。

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