広報戦略&表現④

イメチェンするなら“撮影を変えてみる”という一手。

撮影(スチール・映像)

京華中学・高等学校様/同志社小学校様
武庫川女子大学附属中学校・高等学校様/名城大学附属高等学校様

『種明かしシリーズ』も今号で最終回。学校案内パンフレットはもとより、他の広報ツールの制作においても欠かせない素材が写真です。ひとくちに写真といってもいろいろな撮影手法や表現があります。あらためて自校のパンフレットやホームページをご覧いただいた時、どのような印象をお持ちになるでしょうか。もし、「毎年撮り直しているけれど代わり映えしないな」とお感じならば、イメージを一新させる撮影についてお伝えしたいと思います。

事前にイメージを共有し、香盤表・カットリスト作り。

 撮影前に大切なことは、学校様と制作サイドとの間でイメージを共有することです。それを元に次のものを用意して撮影に臨みます。①香盤表(撮影の進行表)②カットリストです。香盤表は緻密に組むことが肝心です。屋外・屋内、冬服・夏服、生授業・模擬授業。これらを組み合わせ、移動や撮影に要す時間、そして小道具などを考慮したものになっているか、が要チェックです。そして「どのような構図で撮るか」の元となるものがカットリストです。これらは多くの場合制作側が作成し、学校様では時間割と照らし合わせて実行可能かどうかをご判断いただき完成させます。香盤表は進行を円滑にするために、カットリストは必要となる写真の撮り漏れがないようにするために必須のものと言えましょう。

 また、撮影する側の心得として、生徒モデルへの「アイスブレイク」があります。これは「初対面などの緊張した場面を和ませる手法」という意味で、スムーズな進行のために効果的で、案外大切なことなのです。他に、男子生徒が多い学校であれば女性カメラマンをセッティングしてみるのも有効でしょう。

作り込みとライブ。
プロモデルと生徒モデル。

 例えば、授業や面談の風景を模した撮影で、生徒が一斉に手を挙げていたり、先生と対面してダンマリで座っていたり、いかにも作ったような画になっていないでしょうか。学校に漂うリアルな雰囲気を感じ取ってもらえるようにするならば、生授業や何気なく会話している普段の姿を押さえてライブ感を出したいところです。

 モデルの起用に在校生徒かプロか、という選択は承諾の難易度やプライバシーの捉え方など学校の事情によることでしょう。シーンに応じて使い分ける場合もあります。作り込むシーンはプロで、ライブ感が欲しいシーンでは在校生徒で、というのもアリでしょう。

見せどころで特殊撮影をやってみる。

 今までと違った見せ方で貴校の魅力を伝えることを、今までのような通常の撮影ではなく特殊な撮影をすることで試みてはどうでしょうか。例えばドローン撮影。キャンパスの全景や広さをアピールする。また、魚眼レンズのような特殊レンズで校舎や教室の違った見せ方をする。わざとピントをぼかす手法で撮る。こうした撮影で今までできなかった表現が可能となります。これらは映像の撮影においても同じことが言えます。「種明かしシリーズ2(第56号)」でご紹介したように映像コンテンツは、パンフレットとは異なる役目があり、どういう作りであるべきかをお伝えしました。スチール撮影より一層念頭に置いておくべきことでしょう。

 広報ツールの制作にあたり「インパクトがほしい」というお声をよくいただきます。素材として外せない写真を特殊な機材や手法で撮ってみることが、その解決に繋がる一手になるでしょう。イメージを変えたパンフレットや映像は、受験生や保護者だけでなく在校生や教職員に対しても、それまで気づかなかった自校の良さを再発見させるプラスアルファの効果も生むことでしょう。


▼「クセになる入試広報の種明かし」の過去記事を読む

【2018/6月】ずっと手元に残るから。パンフレットは素材にもこだわる。

【2018/5月】1年を通して 情報を発信し続ける 広報ツールとして。


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