【大村伸介】ギャングエイジの3泊4日

 2学期に入り、体育祭や文化祭、定期考査など目白押しの校内行事に加え、新年度募集のイベントが連日開催されておられることと思います。

 この原稿を書いておりますのは、9月5日。台風の連続襲来で関西にも大きな被害が出ました。そして、北海道の地震。亡くなられた方々にお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 先々月にも中国四国を中心に甚大な被災があったばかりです。この短期間に2回もこのような書き出しになることに驚きを禁じ得ません。一刻も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

メタ認知能力育成の床づくり

 現代において、メタ認知能力の育成は、教育、とくに学校教育において特定の教科教育を越えた重要な課題のひとつとなっていると言えます。先月号で紹介しましたチャレンジ合宿全体を貫く大きなテーマの一つでもあります。

 子どもたちがキッズランド(弊社が所有する石川県能登島にある合宿施設)に到着して真っ先に行うことは、3泊するテントへ寝具を運び入れ、時間通りにマザーシップ(キッズランド内のセミナーハウス)へ戻ること。ここからすでにメタ認知能力育成は始まっています。なかなか時間通りには全員戻れないのですが、

「何があれば戻れたのか」
「次回はどう行動するのか」

という振り返りを通して、自分やグループを客観的に見ていきます。

 初日のセミナーとグループワークは、特にメタ認知能力育成の土台となるプログラムで、丁寧に時間をかけて行います。

 セミナーでは、3泊4日の中での2つの目標を決めます。一つは、この合宿を通して自分はどんな人間になりたいか、もう一つは、自分たちはどんなグループになりたいか、です。ここで決まった目標は、毎晩一日の振り返りをするグループワークの際に、自己評価とグループメンバーからの他者評価によって点数化されます。この自己評価と他者評価とのギャップをグループリーダーがコーチングを軸にファシリテートすることで、メタ認知能力を高めていきます。

 それに加えて、初日のグループワークには「ターゲットストローク」を行います。自分以外のグループメンバーには自分はどんな風に見えているのかを正直に教えてもらうワークです。ここで、自分の新しい姿、可能性に気づきが得られることはもとより、メッセージを伝える側もまっすぐに真剣に言葉を届けることの大切さを学びます。真剣に行うワークですがなんと言っても出会って初日です。ここは敢えて大人が意図的にリラックスした体勢を取ることで、正直に想いを伝えられる雰囲気を大切にしています。

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大村 伸介(おおむら しんすけ)

(株)成基総研 コーチング室 室長

集団指導塾を経て、2004年株式会社成基入社。

教室長、エリアマネージャー、本部長補佐、副本部長を歴任。

現在は、教育コーチング、パパママコーチングセミナーのトップ講師として教職員研修、保護者講演会等で全国を飛び回る。

日本青少年育成協会認定上級教育コーチ・認定A級トレーナー、主任研究員

ohmura
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