編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

いろんな塾のいろんなイマが見えてくる

【私塾REAL】vol.20 京大個別会の 真田丸戦略と自立型戦略、 ここにあり!!

右端が孝橋代表

 都会にしか先進的な塾はないと思いがちだが、福島県南相馬市にそれはある。『京大個別会 原町校』は、塾長ともう一人の指導者の二人体制で、小中高生100名近くを指導しているのだ。同塾の指導システムについて、その一端が『京大個別会「PICOラボin京都」』にて紹介された。
 PICOでは、多くの教室で研究開発(実験と検証)を繰り返しており、原町校もその一つ。今回は、改革途中にある原町校の挑戦内容をちょっとだけ紹介したい。興味のある方は、ぜひ京大個別会 本部まで問い合わせされたし。

株式会社ハグカム 代表取締役社長 石崎 勇充氏 『GLOBAL CROWNの活用事例』

左が石崎氏 右が佐藤氏

 タブレットでアプリを選択してログインし、レッスン可能な先生と毎回楽しく英会話を学ぶ講座です。

 人材不足の塾の課題は、英語を話せる先生がいないこととアウトプットの機会がないことです。オンライン英会話はいろいろありますが、インフラとしてSkypeの管理が必要、その都度予約・予約変更が大変、外国人講師なのでフォローが必要などの問題点があります。

左が長澤氏 右が佐藤氏

 グループレッスン英語塾では、レッスン時間が50時間に対して一人あたり10時間ですが、当社のレッスン時間は16.7時間に対して一人あたり16.7時間と約1.7倍になっています。グループレッスンは指導時間が多いように見えて、一人あたりの指導時間は少ないことがわかります。

 グローバルクラウンのレッスンの流れですが、5分で対応可能な先生にアクセス、最初の3分が挨拶、次の5分でWord_Time「知っている英単語を増やそう」、次の10分がPhrase_Time「使えるフレーズを覚えよう」、最後の2分はGoodbye_Time「さようならしよう」で計20分です。マンツーマンで子どもを飽きさせないように指導しています。

株式会社TripleWin 代表取締役社長兼CEO 長澤大輔氏 『次世代型高校生専門FCの活用事例』

 現在、全国70塾151教室で活用していただいており、原町校もその一つです。2020年を目処とした教育改革におきましては、高1,2年からの積み上げが求められる大学入試の低学年化が進行しています。大学進学におきましては、AO推薦入試での入学者が増加しており、当然、塾・予備校もその対応が求められています。高校生の通塾率は高1,2生への圧力が高まってくると予想されます。そして上位層だけでなく、中堅層への通塾圧力が高まります。つまり、塾が成功する高校部のメインターゲットは、高1,2生であり、学校の定期試験で結果を出す必要があります。

 集客コストを抑えて、講師不足と学校対応、質問対応をするために当社のシステムを活用していただきたいと思います。

京大個別会原町校 塾長 佐藤晃大氏(株式会社CRERIA 代表取締役社長) 『実験と検証はまだまだ続く・・・』

1 『そろばんPICOの小学部から塾へ』

 当塾の地域は受験についての意識は決して高くはありません。PICOの暗算とそろばんで集客した生徒たちが毎回楽しくそろばんをやっていく中で、その次にどうやって塾へと誘導していくかが最大の課題でした。

 さて、結論から言いますと今年はまったく中1の募集をしなくて済みました。中1は小6からの継続でまかなえたのです。手法としては春期講習で、18日×8コマ=144コマのとり放題を無料にして、その間に検討して移行の答えを出してもらったのです。中等部に移行することが必然であるように誘導し、13名全員の移行に成功しました。売上も確保できて中1生への継続の有り難さが身にしみました。

 こうして、そろばんで集客した効果が塾部門に表れて、改めて「つなぎ」が重要であることを実感しました。

2 『小学部から中等部、中等部から高等部への誘導』

 入塾面談が大事、小6の2月三者面談で、ひたすら高校・大学受験の話をします。比率でいうと、そろばんが30分に対して受験が90分、1:3です。これは入塾の段階で中高部を意識させるためです。

 中等部から高等部への継続や入塾が成功しても、受験を意識していない生徒に意識している生徒と同じ指導をしても、生徒の負担にしかならず退塾してしまうことがわかりました。つまり夢も時間もない生徒にプレッシャーをかけても無理があるのです。ここで学びエイドや受験コンパスを活用して、面談やヒアリングで夢や志望校を選定することにしたら、生徒は自ら夢や志望校について考える習慣が生まれはじめました。ひたすら退塾へと向かう生徒の減少で、指導者の負担も軽減されたのです。

3 『次世代型塾としての課題』

 小学生の英語についてはグローバルクラウンとの出会いで、指導のシステム作りが解決し、中高の指導では、学びエイドと受験コンパス、そしてトリプルウインの長澤さんとの出会いで解決できました。いろいろな方との出会いに助けられて今日があります。特に生徒から質問がきたら終わりなので、長澤さんの「高校生対象LINE@写メQ先生」で、数学・物理・化学・古文漢文の質問をLINEに投げさせることができるのは大変な負担軽減です。これにより高校1〜3年生を1〜2名で見ることができるのです。しかも内申点や指定校推薦など学校内部に関するアドバイスも豊富なので助かっています。

京大個別会 孝橋一 代表の閉会の挨拶 『PICOラボの進化は加速する』

「がんこ」での懇親会の様子

 PICOは、経営者勉強会(PICOラボ)やニュースレターを通じて、そろばん教室運営だけでなく学習塾の戦略・戦術に関する最新情報をお伝えします。また、中学部・高校部を強化するためのおススメの提携先情報及び、各種実験結果をお伝えします。