【大村伸介】仏つくって魂いれず

主体はだれなのか

ここに平成28年7月19日に中央教育審議会教育課程部会に示された学習指導要領改訂の方向性(案)があります。(図参照)

「何ができるようになるか」

「何を学ぶか」

「どのように学ぶか」

これらの主語は無論、生徒です。すなわち、主体は生徒なのです。

その学習過程の中で、『主体的・対話的で深い学び』を通しての資質・能力がどの程度育成できているのかを評価するには、生徒自身がその資質・能力をどの程度身に付けているのかを知ることが、極めて重要な要素になってきます。ここにメタ認知能力育成が急務であることの理由があるでしょう。

同時に、生徒自身が自らの学びをリフレクションし、次の学びに向かうよう、このメタ認知による評価を自覚することも重要です。

この2点が十分に達成されることを意図して、様々な学校環境の整備、改善があるはずなのです。

「タブレットを持たせているけど、全然使えなくてね。ありゃ無駄ですわ」

そりゃ、そうでしょう。だって、その意図が生徒に十分に伝わっていないのですから…。

「電子黒板を入れて、環境は整えたんですが…なかなか活用されなくて困っているんですよ」

先生方にさえ伝わっていないことも残念ながらまだまだあるのです。

それは何のため?

これからの時代に対応するため、ICT環境を整えたり、アクティブラーニングに舵を切ったり、生徒にタブレット端末を渡したり…などなど、それぞれの学校が次代を見据えて動いてはいますが、意図が不明確なまま、なんとなく時代の潮流に乗っかっているだけでは、宝の持ち腐れです。これは学校だけではなく、塾や予備校にも当てはまることです。年の瀬も迫ってきたこの年末、棚卸しの意味も込めて、是非自校の、自塾の取り組みに対してのリフレクションをしてください。そして、そこで得た気づき・学び・発見を新しい年の取り組みに生かしてください。私からの平成最後の宿題とさせていただきます。

本年もご愛読、ありがとうございました。来年も精力的に先生方にお会いしに参ります。どうぞ宜しくお願いします。皆様にとって、2019年もすばらしい一年になりますことをお祈り致しております。

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大村 伸介(おおむら しんすけ)

(株)成基総研 コーチング室 室長

集団指導塾を経て、2004年株式会社成基入社。

教室長、エリアマネージャー、本部長補佐、副本部長を歴任。

現在は、教育コーチング、パパママコーチングセミナーのトップ講師として教職員研修、保護者講演会等で全国を飛び回る。

日本青少年育成協会認定上級教育コーチ・認定A級トレーナー、主任研究員

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