【山口 時雄】第27回 校長先生、ハワイのスーパーで 「ワナバ」って訊かれたらどうしますか

 埼玉県戸田市教育委員会では昨年10月から、同市の公立小・中学校向けに「Musio」を活用した外国語活動授業を開始。戸田第二小学校では、5年生を対象に週2回の外国語活動のモジュール授業で、「Musio」を活用した授業を実施している。あらかじめ設定された文章を、「Musio」に続いて児童が発声し、発音や抑揚などを「Musio」がチェックするというものです。今年1月からは戸田東中学校で、グループごとに「Musio」を使い、その日の重要表現の発音練習に取り入れています。授業では、Musioが一人ひとりの発音を分析・評価し、適切な発音になるまで繰り返し練習するというもの。これまで教師1人では難しかった個人の発音チェックを「Musio」が代行することで、クラス全体の発音レベルの向上を目指しているといいます。

 もう一つ、今年になってメディアへの露出が増えてきたのがフランス生まれの人型ロボット「NAO」です。身長は58cm、体重は5.4kg。Pepperに比べたらものすごく小型で軽量だから、持ち運んだり収納したりするのに便利。でも、もっと小型のロボットに比べたら存在感も十分だし、教室の一番前のデスクの上にいてもしっかり見える、ちょうどいい大きさ。「NAO」の1番の特徴は「かわいい」こと。可愛くて親しみやすい。この親近感を得やすいというのは、学校教育の現場ではおおきなメリットを生み出すのだそうです。英会話を学ぶ日本人の多くは「恥ずかしい」「失敗したくない」という思いが強く、生身の先生と対面しても上手にコミュニケーションできません。子どもも同じです。そんな時、可愛いロボットが相手なら、ゲーム感覚で楽しく対応できるし、恥ずかしいこともない。

 英語教育に利用されているロボットは今のところプログラミングされて稼働していますが、そのうちインターネットで完全にAIと接続されるでしょう。そうすれば、クラスの児童生徒を全員認識した上に、一人ひとりに適した学び方まで提供してくれるようになる。少なくとも、教師が苦手とする分野を補強するのにこんなに頼もしい助っ人はいないのではないでしょうか。

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