【森上 展安】大変動の中学受験 中堅共学校驚異の高倍率か ―2019年首都圏中学受験予想倍率(11月時点)

男子の倍率難化校

(1月中)埼玉入試は例年1倍台の入試が大勢を占めていたが、特に大宮開成が2倍前後の志望数を集めており、昨年と同じ合格率ならという前提だった、4~7倍の猛烈な高倍率になりそうな情勢で、また、開智の「先端特待」も4倍に迫るなどこれまでと打って変わった厳しい入試となる恐れがある。

一方、千葉入試に目を転ずると、芝工大柏2回が5倍、昭和秀英の午後入試2年目は6倍弱だったところ8倍にさらに人気を集め激戦になりそうな情勢。

(2月1日)最も注目すべきは開智日本橋で1回が前年2.8倍が今回はこのまま推移すると7.3倍となる。一方、大学実績が好調で新校舎でもある成城3回が2倍そこそこだった例年から打ってかわって3.5倍と難関化を鮮明にしている。大学附属はさらに高い人気で、法政5倍、明中八王子5倍、早実4.3倍、中大横浜3倍と大幅な倍率難化になりそうだ。一方、進学校も中堅校が倍率難化しており、前年1日午前に参入した鎌倉学園は3倍から4倍へ、午後入試に参入した巣鴨午前1回も3倍台へと難化しそうだ。

(2月1日午後)2倍近く志望者が増えている東洋大学京北は前年1倍台のところ、今回2倍半ば、附属校では関東学院、東京電機大学、日大などいずれも20%増の予想。進学校では青稜も2倍そこそこから2.8倍と3倍直近。湘南A、都市大付も1倍台から2.4倍に激化しそうだ。

(2月2日)附属校では青山学院が3.1倍から3.6倍に、明大中野が2.9倍から3.6倍に大幅に難化しそうな情勢。法政第二も4倍から4.4倍と附属各校の難化は著しい。その中で立教池袋は2.4倍から2.7倍と多少とも激化が穏やかだ。進学校では何といっても東大実績を大きく伸長させた新校舎の栄光が2.5倍から3倍へ。そして鎌倉学園2回が3.5倍から4倍に。都市大付が3倍から4倍へ、桐光が2倍から2.4倍に。青稜2.2倍から2.4倍に。

(2月2日午後)青稜2回B2.2倍から3.1倍がかすむほど倍率激化が激しい学校が多い。即ち三田国際3回の5.1倍が7.1倍に、開智は本校2回が3.9倍から5.4倍、淑徳東大2回が3.3倍から4.5倍に。また、附属校では青山学院横浜英和が4.4倍が5.1倍に。日大豊山2回が2.9倍が3.2倍に激化しそうだ。

(2月3日)3日の激化校は成城2回が3.1倍から4.9倍に大幅激化しそうだ。何といっても3日では同じく半附属校の学習院2回が4.9倍から5.9倍と歴史的な高倍率になりそうだ。附属の明大明治も5.2倍から6.4倍に、法政大学2回も4.5倍から5.2倍に。関東学院ICの1.9倍から2.4倍になりそうだ。

(2月3日午後)桜美林3回が凄い。3.7倍から7.2倍になりそうだ。青山学院横浜英和Cは2.3倍から3.6倍、開智日本橋3回は7.1倍から8.5倍に、日大豊山4回は4.3倍ともともと高いがこれが4.9倍に。

(2月4日)巣鴨3回が3.9倍から5.2倍に大きく激化しそうだ。聖光学院が5.0倍から5.9倍に。中大附属が5.1倍から5.8倍に、都市大付3回も4.0倍から5.1倍にといずれも高倍率になりそうだ。

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森上 展安(もりがみ のぶやす)

1953年岡山県生まれ。早稲田大学法学部卒業。

東京第一法律事務所勤務を経て都内で学習塾「ぶQ」を経営後、88年に(株)森上教育研究所を設立。中学受験、中高一貫の中等教育を対象とする調査・コンサルティング分野を開拓した。

私塾・私学向けに『中学受験と私学中等教育』を月刊で発行している。中学受験生の父母対象に「わが子が伸びる親の『技』(スキル)研究会」セミナーをほぼ毎週主催。著書に『10歳の選択 中学受験の教育論』、『中学受験入りやすくてお得な学校』(いずれもダイヤモンド社刊)。

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