先進のロボット教材で身につける、「プログラミング的思考」とは

ロボットのプログラミングを競う、国際的なコンテストも開催

私学を中心に一部の小学校や中学校では、既に「プログラミング教育」を授業に取り入れているところもある。日本語にも対応した「Hour of Code」や「scratch」といったプログラミング教材を使ってパソコンやタブレットで学ぶスタイルが多いが、さらに一歩進んで“ロボット”を用いたプログラミング教材が活用されているケースもある。代表的な教材としては、小学生から中高生まで幅広く活用できる、レゴ社の「WeDoシリーズ」や「マインドストームシリーズ」が挙げられる。どちらもレゴ社ならではの組み立てる楽しさを味わいながら、ロボットを制御するためのプログラミングを学ぶことができる。

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LEGO,the LEGO logo,MINDSTORMS andthe MINDSTORMS logo are trademarks ofthe LEGO Group.©2016 The LEGO Group.

これらのロボット教材は、小学生のプログラミング入門編としてだけではなく、中学生になるとプログラムによる計測・制御の実験を行ったり、高校生は教科情報で、大学生は各種工学の講義を通じて、より発展的なプログラミングに挑戦したりなど、あらゆる年代で幅広く活用されている。そしてそんなロボットのプログラミングに強い関心を抱く子どもたちの大きなモチベーションとなっているのが、WRO(World Robot Olympiad)という国際的なロボットコンテストの存在だ。

2004年にシンガポール国立サイエンスセンターの発案で始まったWROは、子どもたちが製作したロボットをプログラミングし、その自動制御の技術を競う教育型のロボットコンテストだ。市販のロボットキットを利用するため参加しやすく、2004年当時は13の国、4,468チームの参加だったが、インド・ニューデリーで11月に開催される今年の大会には、50の国・地域の約20,000チームが参加する予定となっている。

日本でも毎年WRO Japanが開催され、全国での予選会、決勝大会を勝ち抜いたチームが国際大会へと進む。大会はいくつかのカテゴリーに分かれており、小学生、中学生、高校生から大学生、専門学校生まで、広く門戸が開かれている。

NPO法人WRO Japanで顧問を務める小林靖英氏は、「教育的なロボット競技への挑戦を通じて、子どもたちの創造性と問題解決力を育成することがWROの目的です。10年後、20年後、そして30年後の日本を見据え、将来の科学者・技術者が一人でも多く育ってくれることを期待します」と語る。

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WRO Japan実行委員会顧問・Founder 小林靖英氏

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