【山口 時雄】第29回 文科大臣が提唱する「柴山・学びの革新プラン」の意味するところ
“Society 5.0”って何?
柴山大臣は発表会見の冒頭で「Society 5.0の時代こそ、学校は、単に知識を伝達する場ではなく、人と人との関わり合いの中で、人間としての強みを伸ばしながら、人生や社会を見据えて学び合う場となることが求められています。」とはじめました。続いて「学校教育においてその中核を担うのは教師です。そして、教師を支え、その質を高めるツールとして先端技術には大きな可能性があります。」と述べ、「進展する技術を学校教育にも積極的に取り入れることにより、教育の質を一層高めていきたいと考えています。本プランは、学びの革新に向けた施策の大きな方向性を示すものであり具体策の検討に向けたキックオフになります。」と語りました。
第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱された“Society 5.0”について内閣府のWebサイトでは、「Society 5.0で実現する社会は、IoT(Internet_ofThings)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服します。また、人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服されます。社会の変革(イノベーション)を通じて、これまでの閉塞感を打破し、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合あえる社会、一人ひとりが快適で活躍できる社会となります。」と、解説されています。詳しくは文末のリンクからICT教育ニュースの記事「文科省が目指すSociety 5.0に向けた人材育成“社会が変わる、学びが変わる”」を参照して下さい。