編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

いろんな塾のいろんなイマが見えてくる

【私塾REAL】vol.26 「出口式 みらい学習教室」とは?

 カリスマ予備校講師として全国的な知名度を持つ出口汪(でぐち・ひろし)氏が開発した「論理エンジン」を幼児童用に再構築し、論理的思考を伸ばすシステム教材を揃えた「出口式みらい学習教室」が2019年4月6日、都内二カ所にオープンした。大手・中小・個人塾の見学が相次いでいる同教室の狙いと今後の方向性などについて、出口氏千葉誠一に取材した。

「学ばせる教育」を実践する「出口式 みらい学習教室」

「出口式 みらい学習教室」
出口 汪(でぐち・ひろし)代表

千葉 「出口式 みらい学習教室」の狙いと指導方針についてお聞かせください。

出口 いま必要な力は「未来の社会を生き抜く力」です。「出口式 みらい学習教室」では、国語の文章読解学習をシステム化した「論理エンジン」を再構築して、より実践的な知力と思考が身につくようにします。学習内容は、学校の授業とは根本的に異なります。

千葉 教えない指導とはどんなものですか?

出口 教育には「教える教育」と「学ばせる教育」があります。教える教育は「解答能力」を身につけることを目的に、暗記や計算が中心ですが、これはまるで「点取り屋」の養成であり、「ロボット人間」が出来上がるだけです。出来る出来ないが評価となり、点数だけを気にする子どもを作る要因にもなります。みらい学習教室は、自分で考え、学ばせることがメインです。決して用意された答えを与えるようなことはしません。自分で考え抜く事によって、学ぶことの楽しさを実感し、「真実」を発見した子どもたちは目を輝かせるのです。

保護者も学びつつ、子どもの成長を目の当たりにする

千葉 保護者も一緒に学ぶことの意義についてお聞かせください。

出口 そうです、子どもだけではないのです。「出口式 みらい学習教室」の最大の特色と言えるのが、子どもだけでなく保護者も、単なる付き添いではなく、しっかりしたカリキュラムに取り組んでいただくということです。

千葉 大人が受けた教育が固定観念として邪魔になりませんか?

出口 はい、それを一度まっさらにしていただくためにも、子どもたちと一緒に授業を受けることが必要なのです。子どもの成長を目の当たりにしながら、新鮮な学びに刺激を受け、「楽しさ」や「必要性」を実感していただきたいと考えています。

人間力は勉強の領域を超えて芸術やスポーツの能力も高める

千葉 論理エンジンは単に学びの能力を鍛えるだけでなく、芸術やスポーツの能力も高める力があるのですね?

出口 はい、私たちの願いは、子どもたちが将来、社会に出た時に活躍出来る能力を身につけることです。その効果は勉強だけとは限りません。「人格の形成」を目指し、そのために必要となる「人間力」を学ぶのです。

独自の人間能力全般を成長させる学習メソッドにより、幼児童期に育んだ高い「人間力」は、「勉強」の領域を超え、芸術やスポーツなど多才な分野の才能として開花していく可能性が高いのです。

受験校の合格はあくまでも通過点です。幼児期から学び、積み重ねた能力は将来的に様々な可能性をカタチにしていきます。

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