編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

【早友学院】あかるく、楽しく、がんばれるみんなの塾

家庭を巻き込んでの家庭学習とは?

千葉 いよいよ教育改革、入試改革などが本格化していますが、貴塾の対応についてお教えください。

高久 高校入試でスピーキングのテストが導入されるということで、英語のアプリを活用しています。小学生の指導では、家庭の親を巻き込んでの家庭学習を実施していますが、これは親子の会話を復活させるのが狙いでもあります。「親子問答」といって、海外旅行のメリット・デメリットについて議論するとか、家庭教育の継承にもつながればと思っています。

 また、「授業通信」というものがあり、これで家庭とやり取りを繰り返すことで、生徒本人をより理解するのに役立っています。ただし、忙しい保護者もいるので、提出するまで我慢強く待つようにしています。

最近の公立高校の校長は、まさに「営業マン」

千葉 東京の江東・葛飾・墨田・江戸川・板橋・での教室展開ですが、生徒や保護者や教育ニーズの違いや特色はありますか?

高久 東京の城東地区はいわゆる「下町」と言われており、特に古い街が残る亀戸などは自営の方もかなりおられます。他地区から流入してくる家庭では、当たり前のように私立中学受験を目指すケースもあります。

千葉 進路についての志向みたいなものはどうなのでしょうか?

金子 両国高校は国立大進学率が高いので有名ですが、これは都の教育委員会の方針で、15名とか目標数値が決められていることも背景にあります。

高久 最近の公立高校の校長は気軽に会ってくれますし、塾の説明会にも来てくれます。まるで営業担当のようです。

金子 昔は考えられなかったことですが、とても親しくさせていただき、貴重な情報交換もさせていただいています。特に医学部で6年間都から教育支援金が得られる特待生制度の活用など、戸山高校に合格した塾生が該当しました。

「子どもを伸ばす学習習慣の定着」が第一目標

千葉 現状の課題、これからの目標や夢についてお聞かせください。

高久 宣伝をもう少し上手くやりたいと思っています。具体的には、まだまだ狭いニーズである公立中高一貫校対策をどう広げて行くかが課題です。

 今私は小学4年生の授業も受けもっていますが、この学年はとても大事な学年なのです。小学5年生になると批判力がついてしまいますが、10歳前後の4年生だと吸収力が高く、考え方のベースが出来るからです。姿勢や挨拶などしつけに加えて、こそこそ話しをしないことや諦めないことなど生徒たちとの約束をした上で授業を続けています。

 また、早友学院では独自教材が中心ですが、予習ではなく復習をきっちりやるようにしています。宿題は「課題」ということで自分で解決するようにしています。

千葉 公立中高一貫校対策ではやはり過去問が大事ですか?

高久 そうですね、特に解説をどれだけ繰り返して読むかが大事です。私は直前までの指導もしていますが、生徒の許容量はどんどん増えていき、難問も解けてしまう力が生まれて驚きます。小学4年生でも、論理とは何か? と聞くと即座に根拠と理由という答えが出てきます。習慣化してベースを作ってあげればあとは本人がどんどん伸びてくれるのです。

千葉 何か最近のトピックスはありますか?

高久 日頃の指導の成果でしょうか、小学6年生全員が短時間で小論文を書くことができます。自慢ではなく、まず自分を捨てて、自分を克服する内容を自分の発想で考えて相手の求める内容で表現します。リーダーとしての資質としては、端的にいえば感謝の気持ちを忘れないことでしょうか、また、何かトラブルが発生した時に、いい加減にしないで、率先して実行することも大切です。

 早友学院では、ご家庭におられる保護者の方と一緒に子どもたちを応援したいと考えており、「子どもを伸ばす学習習慣の定着」を引き続き第一目標としていきます。

(2019年4月18日、東京都江戸川区の瑞江教室にて取材)

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