【堀切 一徳】実践的英語力(アウトプット重視の英語力)について

では「話す力」・「書く力」をどう伸ばしていくか

4技能試験の話す力の評価基準ですが、TEAPでは以下の評価基準を設定しています。(いろいろと異論がありますが、とりあえずTEAPのものを挙げておきます)

①発音

②用いる文法の正確さ

③流ちょうさ

④コミュニケーションの自然さ

まずまず自然な観点であると思います。英語を何度も聞き、目指すレベルの語彙(単語)を正しく発音できるようにします。これにはスマートフォンを使うのが適切でしょう。英語の音源はネット上にいくつもあります。先号で挙げたQuizletを用いるのも一つの手段です。Quizletは全世界で使われています。(ニュージーランドに留学した生徒が留学した学校で使っていたと教えてくれました。)またオンライン英会話を利用して、②③④の基準に関して、レッスンを受けるのが早道です。つまりネイティブスピーカーあるいはネイティブでなくとも英語を話せる人と英語でやりとりをすることで、話す英文の正確さ、流ちょうさ、コミュニケーション力は身につきます。自信がある程度できたら、Speakig TestあるいはInterview Testを受けてみましょう。

書く力の評価基準ですが、英検の評価基準を見てみましょう。

①課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているか

②英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか

③課題にふさわしい語彙が用いられているか

④構造のバリエーションがあり、それらを正しく使えているか

例えば「中高生にスマートフォンを持たせることに賛成ですか、反対ですか。どちらの立場をとるか、明らかにして、少なくとも理由を二つあげなさい。」というような課題が出されたとして①を満たすために、「賛成」、「反対」を明らかにすること、そしてその理由が述べられていることが必要です。②と③、加えて④については英文法力と語彙力が必要とされます。主語と動詞の一致(主語が三人称単数現在の場合に動詞にsをつけるなど)、動詞の時制、表現力を豊かにするために凖動詞を用いるなど、いろいろとチェックポイントがあります。英文法チェッカーとしてはgrammarly(https://www.grammarly.com)というサイトが便利です。無料登録すれば文法と綴りの間違いはチェックしてくれます。さらにプレミアムコース(年間$139.95)を選択すると英文についてさらに詳しいアドバイスが得られます。②の英文の流れが「論理的か」については文の構成力がものを言います。これは、日本語の作文と同様に、英文を書く練習を積むしかありません。ベストな学習法は、アカデミックライティングを大学で勉強したことのあるネイティブスピーカーに、自分自身が書いたものをチェックしてもらうことです。4技能試験の過去問を解いてチェックしてもらってもよいでしょう。オンライン英語でも先生とよく打ち合わせをすれば指導可能です。ある程度、英文が書けるようになったら4技能検定を受けてみましょう。英検で言えば2級レベルのライティングまでは100%到達可能です。つまりCEFR B1までのレベルには到達可能です。

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堀切 一徳(ほりきり かずのり)

郁文館夢学園英語科教諭

1983(昭和58)年3月、東京学芸大教育学部中等教員養成課程英語科卒業、1985(昭和60)年3月同大学大学院教育学研究科修士課程(英語教育専攻)修了、1986(昭和61)年4月郁文館学園英語科専任教員奉職。以降、33年間郁文館で英語教育に携わる。現在、郁文館独自の教育=夢教育(学力・人間力・グローバル力)を推進する夢教育推進部部長。

おもな著作に、『TOEFLテスト公式問題で学ぶ英文法』(2000[平成12]年、大津由紀雄氏・直井一博氏との共著)。 

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▼『堀切 一徳』の過去記事を読む

【2019/5月】英語コミュニケーション時代の単語と英文法学習

【2018/8月】効果的な英語学習法について

 

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