編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

いろんな塾のいろんなイマが見えてくる

【私塾REAL】vol.27 エイスウclub 全国主要塾の2019 生き残る戦略を探る

 全国主要塾の生き残り戦略。私立中学の受験科目にも英語が追加されつつある今、小学生の英語のニーズはまだまだありそう。また、小学校低学年からの生徒取り込みでは、算数・国語などの科目を表示せず、タブレットやレゴなども使いゲーム感覚で楽しく学ぶ講座が増えつつある。人材面では、一人の社員の労働効率を高めることで人手不足を補う傾向もある。「苦境にこそ進化する企業でありたい」という強い思いが教育業界に広がっている。

運営部会「帝国ホテル」

懇親会「赤坂維新號」

A塾 -『結局人に尽きる』

 「最近地元の夜の繁華街で店舗の出入りが激しくなっている。大きな要因は復興支援が終わったからということだが、生き残っている店にはそれなりの理由がある。一つは60歳前後のオーナーママの店で、これも頑張ってふんばっているが衰えは隠せない。遠からず世代交代しないと店は生き残れない。もう一つは、チイママがしっかりしている店だが、やり手ほど他店に引き抜かれるので、それを継承できる若手をいかに集めて育成するかだと思う。

 塾もこれに似たようなところがあると思う? No.2がしっかりしていないと先が見えない。地域や学年、そして業態や小中高などあまり関係がなくて、結局人に尽きる。生徒は指導する人によって集まり定着率が大きく変わる。

 このところ人の差というものが思った以上に目立ってきている。教育ICT時代ではあるが、ちゃんとした若手の人材が揃えられるかどうかが勝負になる。そこに資金と時間をどれだけかけることができるか…改めて我が社では、人材の採用と育成に力を入れたいと思うが、それには受け皿もちゃんとしていないと無意味。しかし、これは塾として生き残るために取り組む余地がある」

B塾 -『コアな授業を一つ作りたい』

 「学習塾としてやはり人にこだわる一年にしたいと思っている。一つは、生徒の心を動かし揺さぶり心に火を灯すような、学習環境を活性化できるような人材の育成に励みたい。社員が出社して生き生きと働ける環境作りもしたい。社員が楽しく仕事ができることがよい授業の大前提かなと思う。

 次に今後成長発展するためにコアな授業を一つ作りたい。それを中核として加速したい・・・これまでアレもコレもということで中途半端な資金をかけて中折れ状態だったので・・・」

C塾 -『年間100万時間の自習室とは?』

 「明るい話ということだが、足元を見つめつつ本格的な進学塾を目指す。目指したい具体的なものは3つ。

①全塾生を第一志望校に合格させる。

②全塾生の学習成績を向上させる。

③全塾生に三大検定を取得させる。

 教室の空いているスペースは生徒の自己学習室として常事満席にしたいということで、年間100万時間が目標だが、現在のところ1万2千時間で間もなく2万時間。まだ目標の50分の1なので、これから加速して達成したい」

D塾 -『塾でコミュニケーション能力を鍛える』

 「大学入試制度について危機感をもっている。田舎の生徒は圧倒的に不利。先日P大学の試験で集団面接があり、都会の女子高生にしゃべりまくられてうちの生徒は全く話ができなかった(笑)。ディベート大会などのイベントなどいろいろやる必要もあり、学校でやらなくて、入試で必要なことは塾がやるべきだと思っている。小学生のうちから上級生である中高生と話をしたり読書をしたりという仕掛けをやっていかないと塾としての差別化もできない。

 実験校を出したが、なかなか理解されていない。日本語学校もやっているが、日本の子も外国の人とコミュニケーションがものおじせずにできないとダメ。うちの社員も内に籠っており、もっと外に出して次の展開を一緒に考えたい」

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