【山口 時雄】第34回 Windows 7のサポート終了まであと半年。いい加減IEやめてEdgeにしませんか

2020年1月14日でWindows 7とInternetExplorer 10のサポートが終了、セキュリティ更新プログラム等が提供されなくなる。セキュリティが担保されていない環境でインターネットに接続するということは、サファリワールドで車から降りて歩き回るようなリスクを伴うものだ。しかし残念ながらPC・インターネットの世界では、リスクを簡単に目で見ることはできない。だからつい現状維持となってしまいがちだが、Webブラウザは世界中の情報と、そして世界中の悪意と繋がっているのだから一歩間違うと悔やみきれない過ちを犯す可能性がある。本気で「脱IE」を考えてみませんか。

 OSやブラウザのシェア率を見ることができるWebサイト「StatCounter」で、2019年5月時点での日本におけるブラウザのシェアを見ると、Chrome 44.86%、Safari 32.19%、Internet Explorer(IE)8.54%、Edge 6.07%となっている。同様にデスクトップWindows OSのシェアは、Windows 10が60.51%、Windows 7が27.51%、Windows 8.1が6.09%、Windows 8.0が4.07%となっている。この数字を見る限り、Windows 7はまだ3割程度が残るものの、IEの利用者は10%以下とかなり減少している印象がある。ただし、この数値は日本全体のものだ。教育現場はどうだろうか。教育現場のシェアは約100%といわれるほど使われていたWindows、なかでも長期間トップOSの立場だったWindows 7とIEの組み合わせは、まだまだ教育現場の主流ではないかという印象がある。ICT活用に向け大量にWindowsタブレットを導入した自治体で、ブラウザがIEだったためプログラミング学習で利用されることが多い「Scratch(スクラッチ)3.0」が使えないという事態が発生したという話も聞く。教育現場は、大丈夫だろうか。

 Windows 7のサポート終了にはWindows 10へのバージョンアップを行う以外に対処法はないが、Windows 10にはIE11とEdgeが標準でついている。ただし、マイクロソフトはIE11が最後のIEだと明言している。セキュリティ対策は今後も行われるが、Webの新しい仕様に対応するなど、新機能が追加されることはない。

 この際Windows 7の利用も終わらせて、ついでにIEもEdgeに乗り換えませんか。

Edgeはどれくらい凄いのか

 Windows 7に自動的にIEが付属していたように、Windows 10にはEdgeとIE11が付いてくる。とはいえ、どうしてもこれまで使い慣れたブラウザを使いたくなってしまう。私の場合、Mosaicから始まってNetscape Navigator~Internet Explorer~Firefoxと利用しChromeに辿り着いた。Windows 7からWindows 10に乗り換えた時も、Edgeの存在など気にもとめず即刻Chromeをインストールしたものだ。だから利用期間としてはChromeが最も長く、もちろん使い慣れているし、ブックマークなどに蓄積されたデータ資産も多い。

 しかしChromeでは、ICT教育ニュースの編集で利用しているWordPressのある機能がどうしても使うことができず、Edgeを使ってみたら簡単にできたということがあった。現在は、ICT教育ニュースはEdge、それ以外はChromeという分担で利用している。ChromeのブックマークはすべてEdgeに取り込んでいるので、すべてをEdgeに乗り換えるのは近いかもしれない。いや、この記事を書き終えたら、Edgeに移行しよう。

 では、EdgeはIEに比べてどれくらい凄いのか。はっきり言って素人の私には分からない。多くの読者も分からないだろう。PCでは仕様書を見れば能力が分かるような「スペック」的なものがブラウザにはない。マイクロソフトでは、「Edgeが標準ブラウザとなったのは、Webを取り巻く技術革新や市場の変化、日々更新されるWeb標準仕様、セキュリティ対策に根本的に対応するため」としている。だからEdgeはIEに比べて「速くて・安全」ということだが、それは可視化も実感も難しい。だからここは、マイクロソフトを信じるしかない。IE10はセキュリティサポートも終了するのだから、危険なのは間違いない。そしてEdgeは日々進化もしているらしい。

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山口時雄(やまぐち ときお)

ICT教育ニュース 編集長

日本大学法学部新聞学科在学中から映像業界で活動。フリーの映像作家を経て、1986年(株)フレックス入社。NTT関連の広報活動、通信イベント等多数参画。1990年~93年テレビ朝日「ニュースステーション」ディレクター。1994年~フレックス報道担当取締役。2003年、メディアコンサルタントとして独立。2013年~現職。

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