【大村 伸介】怒らない自分になろう2

叱りの本番

教育コーチングにおける
叱りのポイント
  叱る
  1. しっかり目を見て言葉を大切に届ける。
  2. 繰り返さず、ゆっくり、一回で言い切る。
  3. 言い切ったら、叱った「目的」を伝える。
  4. 黙る。
  5. 「どんな気持ち?」と問いかける。
  6. 承認を届ける。

まず、叱りの言葉は、しっかり目を見て届けます。言葉は投げつけるものではなく、あくまで届けるものです。大切に届ければ相手はちゃんと受け取ることができます。

繰り返さず、ゆっくり、一回で言い切ることも大切です。嫌な叱り方を「ネチネチ」「クドクド」「ガミガミ」と表現しますね。必要以上に言葉が繰り返されると、このいずれかの状態になります。そうなると相手のレセプターは閉じていきます。

言い切ったら、何のために今叱ったのか、目的を伝えます。理由を述べる「~だから」「~ので」ではなく、目的を述べる「~のため」は、微妙な違いですので耳は聞き分けないかもしれませんが、心は明確に聞き分けます。

そのあとは黙りましょう。あなたの言葉を消化し、返す言葉を準備する時間が必要です。その時間を惜しまず提供します。そして、「今の話を聴いて、どんな気持ち?」といった問いかけをします。

最後に承認を届けます。ふてくされた顔をしていても「うぜぇなぁ」と毒を吐いても、聴いてくれたことには変わりありません。「聴いてくれてありがとう」と伝えます。思春期の子どもは、大人に素直さを見せるのは迎合、妥協、敗北だと考えがちです。叱られて「確かに私が悪かった」「先生の言う通りだ」と思っていたとしても、それを言葉や態度にはなかなか示しません。特に感情が高ぶっているときはなおさらです。ですから教育コーチは、

「『わかりました』と言わせよう」

「『ごめんなさい』と謝らせよう」

という思いを手放します。

「届けたい言葉を届けた。叱りの任務完了!あとは未来があるのみ!」

と完了するのが教育コーチの叱りです。

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大村 伸介(おおむら しんすけ)

(株)成基総研 コーチング室 室長

集団指導塾を経て、2004年株式会社成基入社。

教室長、エリアマネージャー、本部長補佐、副本部長を歴任。

現在は、教育コーチング、パパママコーチングセミナーのトップ講師として教職員研修、保護者講演会等で全国を飛び回る。

日本青少年育成協会認定上級教育コーチ・認定A級トレーナー、主任研究員

ohmura
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【2019/6月】怒らない自分になろう

【2019/5月】自分が源泉

 

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