【森上 展安】「学力を伸ばした学校」63校

入学時偏差値からみた大学進学実績

森上教育研究所アソシエイト小泉壮一郎氏が作成した「学力を伸ばした学校」63校はダーゲットとする大学群ごとに示されている。

即ち、国立難関、早計上理、GMARCHの今春の合格率を序列化して卒業時偏差値として数値化し、6年前の入学時偏差値(四谷大塚2013偏差値)と卒業時偏差値(2019春実施)を比較できるようにしてどこまで「学力を伸ばした学校」かをわかりやすく表示する。従って、学校の持つ直近の教育機能がこれで外部から評価しやすくなる。ここでは上記上昇幅が4ポイント差以上の校名をあげる。

首都圏男子校20校

まず最も入試難関校の集中する国立難関実績(旧帝大と一橋、東工大)について12校があがる。男子最難関校(SS65以上)の中で今春のトップに麻布+6.2(SS65→71.2)、次に栄光+4.1(SS67→71.1)となった。これに次ぐ準難関校(SS61~65)ではトップに武蔵+5.7(SS62→67.7)、次にサレジオ学院+4.1(SS60→64.1)がきた。次いで上位校(SS56~60)では、トップに世田谷学園+9.2(SS57→66.2)、次いで桐朋+8.3(SS57→65.3)、そして、城北+6.9(SS55→61.9)、巣鴨+6.6(SS57→63.6)、攻玉社+6.2(SS57→63.2)、芝+5.2(SS59→64.2)、逗子開成+4.7(SS58→62.7)、東京都市大付+4.0(SS55→59)となった。

次に私立最難関早慶上理について6校があがる。即ち上位校(SS56~60)ではトップに城北+6.3(SS55→61.3)、世田谷学園+6.0(SS57→63)、攻玉社+5.9(SS57→62.9)、桐朋+4.3(SS57→61.3)の4校があがる。さらに中堅・中位校(SS55以下)からも高輪+4.0(SS51→55)、成城+5.2(SS48→53.2)の2校があがった。

最後に私立有名校GMARCHでは中位校(SS50以下)から2校があがり、成城+5.0(SS48→53)、日大豊山+11.5(SS36→47.5)となった。因みに日大豊山は系列大である日大に進学しなかった卒業生数を母数に算出している。(以下、付属校については同じ算出方法)

首都圏女子校8校

女子校で括るとかなり対象校は少なくなった。それだけに貴重な学校でもある。まず国立難関大学でみると校名が浮上したのは準難関校(SS61~65)の2校。トップは洗足+4.7(SS61→65.7)、次いで鷗友+4.1(SS61→65.1)となった。さすがに難関国立大実績で突出するのは難しいかもしれないがこの2校が人気の理由も頷ける。次いで早慶上理実績だがこの2つのターゲット大学実績で女子校はわずか2校。上位校(SS56~60)で頌栄女子学院+6.3(SS59→65.3)と、中位校(SS50以下)から東京女学館+5.9(SS48→53.9)。早慶上理の合格者が絞られている中で両校は健闘した。

さらにGMARCH実績でみるとここは中位校(SS50以下)から4校があがった。神奈川学園+6.5(SS40→46.5)、東京純心女子+4.6(SS41→45.6)、実践女子学園+4.2(SS41→45.2)、桐朋女子+4.2(SS39→43.2)以上となる。

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森上 展安(もりがみ のぶやす)

1953年岡山県生まれ。早稲田大学法学部卒業。

東京第一法律事務所勤務を経て都内で学習塾「ぶQ」を経営後、88年に(株)森上教育研究所を設立。中学受験、中高一貫の中等教育を対象とする調査・コンサルティング分野を開拓した。

私塾・私学向けに『中学受験と私学中等教育』を月刊で発行している。中学受験生の父母対象に「わが子が伸びる親の『技』(スキル)研究会」セミナーをほぼ毎週主催。著書に『10歳の選択 中学受験の教育論』、『中学受験入りやすくてお得な学校』(いずれもダイヤモンド社刊)。

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