編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

いろんな塾のいろんなイマが見えてくる

【私塾REAL】Vol.28 学びの中で育まれる教養が大事! それが「クセジュ」の伝統!!

 「塾クセジュ」は、成績向上や受験の合格だけを目指す塾ではなく、創立以来、知識や常識、そして公式などの背景、物事の本質について生徒の理解を目指す塾として特異な立場を貫いてきた。結果として精神年齢の上がった生徒たちは自分の考えと価値観を持ち、問題解決したり自分で判断して行動していけるになるという。生徒や保護者から絶大なる信頼を得ているクセジュとは何者なのか? 鈴木久夫代表に柏校舎で取材した。

先生の知的関心の高さが自慢

塾クセジュ
鈴木 久夫 代表

千葉 設立が1984年12月ですね。塾設立の経緯について教えてください。

鈴木 創立者は管野淳一ですが2011年に私と共同代表となり、5年前に引退して別の仕事(教育研究所設立)をはじめて、私が代表に就任しました。

 35年前(1984年12月)に江戸川で塾がスタートし、近隣や東武野田線沿線に住む家庭の子たちが通うようになり、少しずつ教室も増えていきました。私は1993年当時、東京理科大学の学生時代に江戸川台教室の講師になり、現在27年目ですが、大学卒業時、大手企業の内々定をもらっていましたが悩みに悩んで、クセジュに就職し、激戦区であった柏地区に新規校舎を立ち上げる責任者となり、その後も教室長として頑張りました。

 創立メンバーの一人でもある松島先生は今も講師として働いていただいていますが、ク・セ・ジュ「わたしは何を知っているのか?」という塾名の由来を再現しているかのように、お二人とも未だに学び続け挑戦し続けておられます。こうした先生方の知的関心の高さが自慢です。

市進とのコラボとは?

千葉 従業員数は130名とありましたが、正社員と非常勤講師は何名でしょうか?また独特の指導法なのですね?

鈴木 社員は100名、専任講師体制で高校受験・大学受験の集団指導がメインです。講師は教科指導に限らず、教養的な要素をふんだんに盛り込んだ授業を行います。結果的に時代を先取りした指導法により、入試改革に対応したことで、結果的に成績向上や合格実績の増加につながっていると思います。

千葉 最近、市進HDとコラボされたと聞きましたが、具体的にはどういうことなのでしょうか?

鈴木 他県からいくつか塾が進出してきており、千葉県の発祥の塾として何か教育的取り組みを一緒にできないかというお話がありました。何度かご提案いただき、当塾としても検討した結果、まず小6と中3の受験学年についてコラボしようということになりました。市進さんはかつてのライバル、今でもライバルですが、一緒に受験対策やセミナーを開催することで、情報交換を密にして、他県からの塾に対抗していく中で、お互いの質が向上すればよいと考えています。先日もク・セ・ジュの生徒100名ほど連れて市進の教室に行き、市進の先生、クセジュの講師でコラボした解説授業を行いました。

入試で燃え尽きない学力とは?

千葉 「こだわりの塾」と伺っていますが、「クセジュ」という塾名の由来、そして塾として目指してきたものについて教えてください。

鈴木 簡単に言いますと「入試で燃え尽きない学力」を目指すということですが、社会で役立つためにどのような学力が必要でどんな教養を身につければいいのかを逆算して授業を行うということになります。

 特に中1、2生の時の数学では「関数とは何か?」というテーマの中でデカルトの数学と哲学の話を展開します。そうすると、「数学は苦手だけど好きになった」という生徒も出てきます。問題を解くことだけが塾の勉強ではなく、興味をもって色んな事を考えることが大切なのだと思っています。

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