【大村 伸介】自分を承認しよう

8月になり、いかがお過ごしでしょうか。部活指導、特別補習、そして教職員研修など先生方にとっても行事が目白押しだと拝察します。夏休みは私も教職員研修を各地で行い忙殺されるのですが、そんな姿を見ておりまして、わが娘たちは、

「へぇ、学校の先生も夏休みの間に勉強するんだ。ずっと休みでのんびりしてるのかと思ってたわ」

と申しておりました。夏休み明けには、先生方の学びを生徒たちにパワフルに還元していただき、ぜひ生徒たちの誤解を解いてあげてください(笑)。

承認に飢える学生たち

6月末から大学生を対象にしたコミュニケーション研修を行っています。この研修は毎年行っているのですが、みんな承認に飢えているんだなぁ、ということを改めて強く感じます。3人組になり、自分以外の人の素敵なところをYouメッセージ(やさしい、集中力がある、臨機応変、など「あなた」を主語にしたメッセージ)で3つ、Iメッセージ(元気が出る、一緒に仕事をしたい、もっと話をしたい、など「わたし」を主語にしたメッセージ)で3つ書いてもらい、記入完了後には本人へ返してもらうというワークをします。

「(明らかに照れながら)いやいやいや、そんなことないよー私・・・」

「へぇーこんなところ見てるんだー」

「こんなこと、初めて言われた!」

などなど反応は様々なのですが、みなさん、にやにやしながら、返されたシートを見ています。空欄がほとんどないこともこの他者承認のワーク、書かれた言葉は明らかにパワーを与えています。

自己承認できない学生たち

続いて同じシートに自己承認を12個書いてもらいます。すでに書かれている合計12個の他者承認を参考にしてもいいし、そこには書かれていない自分だけが知っている素敵なところを書いても構いません。ところが・・・ほとんどの参加者は5つくらいまで書くと、眉間に皺が寄り始め、そして口を真一文字に結び、シートを見つめ始めます。そして、12個すべて埋まり切らないまま、タイムアップとなることがほとんどなのです。

邪魔しているもの

「他者承認がシートに12個書いてあるにも関わらず、自己承認が12個なかなか埋まらなかった理由はなんだろうね。もっと言えば他者承認をそのまま書けば、重複しているものもあるだろうけど結構埋まるはずなのに、それを止めたものはなんだろうね」

こんな問いかけをしますと、

「自己承認がなかなか出てこず、書いてもらった他者承認を書こうとしたらその反対の自分の嫌いなところが出てきたりして、書けなかった」

「いいように見てもらって嬉しい反面、いやいや自分は本当はそんな人間ではないですよ、という感情が出てきた」

「書いてもらったことを本当に書いてもいいのかな、と思ったら、自然と手が止まった」

といった気づきと発見が生まれます。

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大村 伸介(おおむら しんすけ)

(株)成基総研 コーチング室 室長


集団指導塾を経て、2004年株式会社成基入社。

教室長、エリアマネージャー、本部長補佐、副本部長を歴任。

現在は、教育コーチング、パパママコーチングセミナーのトップ講師として教職員研修、保護者講演会等で全国を飛び回る。

日本青少年育成協会認定上級教育コーチ・認定A級トレーナー、主任研究員。

ohmura
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