【堀川 直人】ICT社会における「言葉の力」の重要性

ICT社会でこそ重要な「言葉の力」

さて、今回みなさんと共有したいことはICT社会における「言葉の力」の重要性です。

現在、総務省のデータでは13歳~19歳でのスマホ利用率は80%を超えています。

また、20代~30代では90%を超えています。

この利用率は年々増えており、減ったことがありません。

つまり、今後の社会は「常に人と繋がりやすい」状態になっていきます。繋がりやすいということは、すぐに人と話すことができるということです。何だか携帯電話のCMみたいですが、実際には話さなくてもSNSを通じてチャットなどでコミュニケーションが成立する世の中になってきていると思います。

そこで重要になるのが「言葉の力」であると私は考えます。どんなコミュニケーション方法でも言葉の内容と表現が重要になります。言葉の内容は本人の伝えたいことが正確に伝わるような表現が必要になります。また、相手が理解しやすいような例えや伝える環境(直接話すのか、SNSなのか)によって表現の仕方も変わると思います。

私も仕事柄、人前で話すことが多いのですが、同じ話でも大勢なのか少人数なのかで話す内容を変えるように工夫をしています。また、年齢層によっても変えるように心がけています。同様にSNSでも気軽な絵文字が許される世代と真面目に「手紙を書く」感覚で表現する必要のある世代があるように思います(世代ではなく、個人ごとでもありますが)。

では、言葉の力をこのICT社会で身につけるにはどうしたらよいのでしょうか?

完全な答えを持っているわけではありませんが、SRJでは「言葉の力」を育成するために現在2つの施策を実施しております。

1つ目は「知識(インプット)の量を増やすこと」です。

昨年から読書習慣の強化を図ってきました。初めに半年ほど全社員が速読トレーニングを実施したのちに、社員の福利厚生として「買った本の費用を全額会社が負担する」という施策を実施しました。

すると、会社の中で同じ本を読んで共感した者同士が同じ言葉を使って会話をしたり、部署によっては「課題図書」を全員が読んで同じ目線合わせをしてから新しい業務にチャレンジするといったことが起こり始めました。

2つ目は「発信(アウトプット)する場を増やす」です。

昨年から社員研修の機会を大幅に増やしています。特に双方向型の研修を増やしており、そこでは皆が議論したりプレゼンテーションしたりする場を設けています。その結果、知識量に対する全体の意識が高まり、発信に対しての評価も変わってきています。

2つの施策を通じて明らかに社員の「言葉の力」は上がってきていると実感しています。言葉とは思考が伴って初めて力を帯びるということが実感できています。

すべての学習の土台となる「読解力」「思考力」を育てる

現在SRJでは、2020年3月のリリースに向けて、受講生がもっと夢中になれて、もっと続けたくなる仕組みを取り入れた、「読解力」「思考力」を総合的にトレーニングできる新学習システムを開発中です。

今後の学習指導要領や入試改革で求められる力として、「多様な文章や図版をもとに考えをまとめたり、その過程や結果について、相手が正確に理解できるよう根拠に基づいて論述したりする力」が重要視されています。その土台となるのが「読解力」と「思考力」です。

文章の意味を正しく「読み解く力」は、国語だけでなくすべての教科で問題文を正しく理解し、解答するために必要な力ですが、教科書レベルの文章が正しく読めていない中高生が少なからずいるという現状が、近年大きな問題になっています。トレーニングを通してたくさんの文章に触れることで、語彙力・理解力・表現力を養い、総合的に読解力の育成を目指します。

また、低年齢からでも楽しく続けられ、かつバランスよく能力を鍛えられるように、「思考力」を含む脳力トレーニングを豊富に搭載します。さらに、平面や空間を正しく認識・想像する力や、言葉をすばやく判別する力、瞬間的に情報を認識する力をトレーニングすることで、イメージ力を高め、「思考力」を養成します。

私たちは「言葉の力」を身につけるために、幼児期から「思考力」を鍛え、「知識の量」を養い、これからさらに加速するICT社会/AI社会に臨む必要があると切に感じています。そのためには早いタイミングからICTやAIを身近な存在として受け入れ、学習や生産性向上のためのツールとして使いこなしていく必要があると考えています。

これから大きく変わる社会において、ICT教育を通じて「一隅を照らす」感動発信企業として、教育業界のリーディングカンパニーを目指してまいります。

SRJの新商品についての説明会を9月から11月にかけて全国21会場にて開催します。
進化した能力開発システムや新しい教育コンテンツをご紹介します。
詳しくは
https://speedreading.co.jp/events/sp-events2019.php

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堀川 直人(ほりかわ なおと)

株式会社SRJ 代表取締役社長


社会で活躍できる人づくりという教育理念を掲げ、速読を通じた能力開発の有効性を訴え続けている。
「みんなの速読」「みんなの速読英語」は、主に学習塾や私立学校を中心とした全国2200校の教育機関に導入され、現在までに延べ約25万人が受講している。速く正確に読み解く力を身につける速読講座は教育業界から広く注目を集めている。