【トンクス・バジル】英語教育におけるビッグデータの可能性

数ヶ月前の朝でした。突然私の携帯電話が鳴りました。「もしもし」と出たら、相手に「おはようございます。◯◯銀行カードセキュリティーセンターです。トンクス・バジルさんですか。」と言われました。「はい」と答えたら、こう質問されました。「今朝6:30頃、ドバイからロンドンまで、エミレーツ航空の航空券をネットでクレジットカードを使って購入しましたか?」購入していないので「いいえ」と答えたら、すぐに「そうですか。そうであれば、お客様のクレジットカードの不正使用があったと思われます。すぐにカードを止めさせていただきます。」

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私はびっくりした一方、とても関心を持ちました。どうしてすぐに不正使用と判断されたのでしょうか。調べた結果、その答えは「ビッグデータ」の分析にありました。ビッグデータとは巨大で複雑な統計データを表す用語です。そのデータの収集、検索、解析と共有によって、価値のある情報を得ることができます。私のクレジットカード不正使用の早期発見は、クレジットカード会社が私のカードの利用履歴と利用された場所をビッグデータから得た不正使用の傾向と照合し、不正利用を検知することができたおかげです。

ビッグデータはあらゆる場面で使用されている

このように、ビッグデータは私たちの周りの色々な場面で使われています。例えば行政とスーパーコンピューターを使ってたくさんの気象観測データを処理して気候シミュレーションを作っています。ビジネスの世界でもビッグデータの利用は当たり前になっています。一番わかりやすい例は、オンラインショッピングサイトのリコメンデーション(おすすめ)機能です。アマゾンや楽天などのショッピングサイトでは、会員の登録されている個人データ、サイト内での閲覧履歴や顧客の行動と一人ひとりの購買履歴などのデータを使って、リコメンデーションという会員の購買意欲を高める情報を提供します。これによって、会員一人ひとりの売上を上げることに成功しています。売上がどのぐらい上がっているかはそれぞれの会社の企業秘密ですが、専門家によると10%ぐらい上がることがよくあります。

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トンクス・バジル

1966年カリブ海の島国トリニダード・トバゴで生まれ、1969年にカナダへ移住。トロント大学を卒業後、ブリティッシュコロンビア大学院でアジア学を専攻。

1992年に来日以降、英語学校の統括責任者、教材開発者、教師養成トレーナーなど幅広く教育にたずさわってきた。

現在は教育出版会社である株式会社エドベックの副社長。

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