編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

いろんな塾のいろんなイマが見えてくる

【私塾REAL】Vol.31 PICOロボットとPICOのYouTubeでPICOはまた新たな次元へ・・・

 京大個別会グループの勉強会「PICOラボin横浜」が、9月15日行われた。強い台風一過の3連休でみなとみらい地区には人波が多かったが、全国から集まった約40人の出席者は、午後1時から5時まで熱心にセミナーの内容を聞いていた。今回はその中から特に「PICOロボット」と「PICOのYouTube動画」について掲載する。

PICOラボ in 横浜

PICOロボット

ソリューションゲート鈴木博文社長(左)京大個別会孝橋一代表(右)

 2018年暮れに大阪で行われた教育ICTの展示会で、ユニボという卓上ロボットを使った分数ロボットが子どもたちに好評を得て、ロボットの「ユニボ先生」が幼児や小学校低学年の算数を教えることが効果的であることがわかった。それを受けて、そろばんの級が上がる時の説明をロボットができないか協議を重ねて、ソリューションゲートの鈴木博文社長が開発の中心となって、今回公開された「PICOロボット」のパイロットバージョンが誕生した。

 今回は、マツハシゼミナールの橋山智洋塾長が、珠算7級の基本の技をロボットに習う実証実験が行われた。橋山塾長はそろばん未経験で、ロボットでそれを身に付けられるかどうかが注目されたが、スムーズに習得し、万一人材が不足しても塾のそろばん指導にロボットが活用できる可能性が高いことが証明された。癒される機械声としぐさで会場の反応も良く、即座に数台ロボットの予約をする人も数人いた。

橋山塾長のPICOロボットによるそろばん学習の様子

 京大個別会の孝橋代表は、「今後ロボットはかつてのパソコンのように、コンテンツのプラットフォームとしてスタンダード化していきます。また、これからの塾やそろばん教室は人材不足解消が一番の課題です。また、基本的な指導をロボットであれば繰り返し行えて、子供たちもロボットなら素直に反応するというメリットがあります。今後モニターをしていただく塾での実証実験により、さらに改善したものを2020年3月から4月を目処に販売していく方針です」と語った。

中華街「状元樓」での懇親会の様子

 出席者からは買取やリース、そして活用するアプリ使用料やメンテナンス料金などについて質問があった。

 このロボットは、入室や退室の確認(メール)機能や個人の学習履歴のデータ管理機能も備えている。指導においては、個別ではなく、少人数グループ指導も検討されており、指導効率UPと人材不足補完、さらには安全管理とデータ管理面での効率化に役立つ必須のツールとして、全国の教室への導入を図っていく方針だ。

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