編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

いろんな塾のいろんなイマが見えてくる

【私塾REAL】Vol.32 頼りになる主婦を揃えて親も一緒に育つ塾作りを目指す

岐阜に進学館あり。といっても昔の進学館ではなく、幅広く習い事も行う塾「進学館」だ。塾長の田下仁司氏だけが社員だが、頼りになるパートの主婦が30人近くいて、彼を支えている。高い学力と子育ての経験値を持つ主婦たちにより、生徒の親も一緒に育つ塾作りを目指す進学館の田下塾長を取材した。

 

正社員は塾長一人だけ

岐阜県 進学館(株式会社エスジーケイ)
塾長 田下 仁司氏

千葉 塾の規模的なこと(社員、講師、事業部門、教室、生徒数)について教えてください。

田下 岐阜市北部と山県市に4教室展開しており、生徒数は約300人です。正社員というのは私1人で(笑)、あとはパートの主婦の方で27人います。進学館は今から45年前の1975年に先代のS代表が岐阜県南部の岐南町で開校しました。私は社員として入社し10年前に塾を継いで今に至っています。

千葉 そろばん塾ピコはいつ頃から取り入れられたのですか?

田下 ピコ代表の孝橋さんがうちの塾内でピコを開校したのが2008年のお盆明け頃でした。そろばん塾ピコを学習塾の中で開校した最初の教室でした。10年以上になりますが、あれで成功していたから、今の学習塾の中でそろばん塾ピコを展開するビジネスモデルが確立されたのだと思います。

地域で塾としての知名度が低かったので、敷居の低い習い事で幼児から小学校低学年さらには小学校6年生まで集客するようにしたのです。その後こども英会話や小学生の英検対策などの習い事も加えて学習塾への生徒の流れを作りました。

 

高校受験では岐阜高校がランドマーク

千葉 近隣の教育意識と塾の存在価値について教えてください。

田下 SGKの教室のある地域は長良地区というのですが、教育熱心な親御さんが多く、ほとんどの子が公立高校を受験しトップ校合格を目指します。特に男女共学の岐阜高校は一学年の定員が360人で、徒歩圏内に加えて自転車通学可能な地域から優秀な生徒が通っており、そこに何人合格させるかを塾同士が競い合っています。

 

ブランド力アップを図りたい

千葉 習い事で、特にそろばんが盛んですが、現状の課題と今後の方針について教えてください。

田下 学習塾で習い事を教える所も多くなり、この地域の保護者は自分の子に習い事をさせるのに、習い事専門の教室から学習塾で習い事をするという流れになってきました。習い事をさせるために、塾の掛け持ちをしたりしています。競争が厳しくなってきて、生き残るためにはやはりブランド力アップが課題だと思っていますが、それに加えて、「◯◯ならこの塾だ」と口コミで言われるような強みも持ちたいと考えています。

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