【山本 崇雄】新渡戸文化学園の教育改革~英語のCore LearningとRakuten Super English~

Core Learning -教科の基礎となる学習-

私が主に学校改革に携わっている新渡戸文化学園では、教育活動の最上位目標を「Happiness Creator(幸せ創造者)の育成」としました。Creatorとしたのは、自分だけでなく、地球上のすべての人、生物の幸せを作り出す利他的な行動者を育てたいと考えたからです。Happiness Creatorの下位目標として、「自律型学習者の育成」を全ての教育活動を通して目指していきます。「自律型学習者」とは、非認知スキルを身につけ、平和で持続可能な世界を作っていくために、より良い選択ができる学習者のことです。

自律型学習者を育成する教育デザインについて全体像をお話しします。新渡戸文化学園では3つのCで始まるキーワードをカリキュラム改革の軸に考えています。3つのCとは、Core Learning(教科の基礎となる学び)、Cross-Curriculum(教科の枠を超えた学び)、Challenge Based Learning(社会課題の解決に向けて行動する学び)です。

今回はCore Learningに焦点を当ててみたいと思います。Core Learningと位置付けているのは、教科の基礎となる学習です。Cross-Curriculum(教科の枠を超えた学び)やChallenge Based Learning(社会課題の解決に向けて行動する学び)を行うための各教科の基礎となる知識や技能です。

例えば英語の授業では、「海外の人とネットで意見を交換しよう」と言っても、言いたいことを英語にするのは中学生にとっては難しいことです。そこで、これまでの認知スキル重視の教育では、アルファベットから積み重ねて、教科書をレッスンごとに教えて、ある程度英語ができるようになってはじめて、交流が始まりました。したがって、体験したことのないゴールに向かって、学習していくイメージです。その過程で、テストがあると、テストで自信をなくしてしまったり、テストが目的になってしまったりという生徒も出てきます。

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山本 崇雄 (やまもと たかお)

新渡戸文化学園英語科教諭


新渡戸文化学園英語科教諭、横浜創英中学・高等学校教育アドバイザーの他、株式会社日本パブリックリレーションズ研究所主任研究員をはじめ複数の企業でも活動。

未来教育デザインConfeito代表。

検定教科書『NEW CROWN ENGLISH SERIES』(三省堂)の編集委員。

主な著書に『なぜ「教えない授業」が学力を伸ばすのか』(日経BP)、『「教えない授業」の始め方』(アルク)、『学校に頼らなければ学力は伸びる』(産業能率大学出版部)ほか。

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【2019/11月】世界の幸せを創り出すHappiness Creatorの育成をめざして~新渡戸文化学園の教育改革~

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