【山口 時雄】第39回 学校の先生が気に留めて欲しい 最近話題の「キーワード」3選

子どもたちが学ぶのは、ただ試験のためだけでなく、将来自分の人生を生き抜くため、そして社会や誰かに貢献するためです。であれば、社会の動きや時代の流れ、人類の課題などを意識した学びが必要となります。学びを導く先生方も、未来に繋がる「キーワード」を気に留めていただきたい。そして様々な課題の解決策が、「教育」や「ICT」と密接に繋がっていることを意識していただきたい。そのために、最近話題のキーワードを紹介します。

SDGs

SDGsは、(エス・ディー・ジーズ)と読みます。「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略です。2015年の9月25日~27日、ニューヨークの国連本部で、「国連持続可能な開発サミット」が開催され、150を超える加盟国首脳の参加のもと、その成果文書として、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。アジェンダでは、人間、地球及び繁栄のための行動計画として、宣言および目標をかかげました。それが、2030年までの達成を目指す17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標(SDGs)」です。

「持続可能な」と聞くと、「地球温暖化」「大気汚染」「海洋汚染」「森林消滅」など環境に関する課題が思い浮かびます。しかし、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」(外務省仮訳)の前文では、「このアジェンダは、人間、地球及び繁栄のための行動計画である。これはまた、より大きな自由における普遍的な平和の強化を追求するものでもある。我々は、極端な貧困を含む、あらゆる形態と側面の貧困を撲滅することが最大の地球規模の課題であり、持続可能な開発のための不可欠な必要条件であると認識する」と、「貧困撲滅」が最大の課題だとしています。また、そのための目標(SDGs)は、「統合され不可分のものであり、持続可能な開発の三側面、すなわち経済、社会及び環境の三側面を調和させるものである」と示しています。

SDGsの17の目標とは「1. 貧困をなくそう」「2. 飢餓をゼロに」「3. すべての人に健康と福祉を」「4. 質の高い教育をみんなに」「5. ジェンダー平等を実現しよう」「6. 安全な水とトイレを世界中に」「7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「8. 働きがいも経済成長も」「9. 産業と技術革新の基盤をつくろう」「10. 人や国の不平等をなくそう」「11. 住み続けられるまちづくりを」「12. つくる責任つかう責任」「13. 気候変動に具体的な対策を」「14. 海の豊かさを守ろう」「15. 陸の豊かさも守ろう」「16. 平和と公正をすべての人に」「17. パートナーシップで目標を達成しよう」の項目。これはあくまで見出しだけですので、詳細については、Webなどで調べてグループ学習のテーマにしてみるのも授業の一環として面白い取り組みかもしれません。なにしろ、全人類にとって最大の課題なのですから。

出典:外務省webサイト

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山口 時雄(やまぐち ときお)

ICT教育ニュース 編集長


日本大学法学部新聞学科在学中から映像業界で活動。

フリーの映像作家を経て、1986年(株)フレックス入社。

NTT関連の広報活動、通信イベント等多数参画。

1990年~93年テレビ朝日「ニュースステーション」ディレクター。

1994年~フレックス報道担当取締役。2003年、メディアコンサルタントとして独立。

2013年~現職。

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