【森上 展安】リーマンショック前に受験者数戻る 2020年、首都圏中学入試状況速報(その1)

2月1日午前受験者数4万を突破 ―首都圏中学入試結果第1回

首都圏の2020年度中学入試は2月1日の受験者数が4万人を突破し、リーマンショック以来沈静化していた中学入試の受験者数を11年ぶりにリーマンショック前の水準に引き戻した。以下、終了したばかりの首都圏中学入試状況を報告する。

 

難関男子、空前の受験者数に         

それは取りも直さず最難関中学の受験者数に直結した。

開成が既に1000名台は突破していたが今春は1188名と近年最大数となったばかりでなく駒東(109%)、武蔵(104%)、海城(103%)も近年で最大の受験者数となり、また最大級の増加は151名増(163%)の巣鴨、94名増(114%)の早稲田など上位難度に集中した。麻布は前年比27名減(97%)となりはしたが一昨年並みでやはり近年では昨年の最大受験者数に迫った。

増加数だけで言えば芝浦工大附属も97名増(129%)となるなど中堅男子校も人気で80名増(122%)の攻玉社、同じく80名増(128%)日大豊山など男子校全般に人気が及んだことが大きな特徴だ。

他方、神奈川方面の2月1日の男子校受験者数は伸び悩んだ。鎌倉学園43名減(83%)、逗子開成36名減(92%)、サレジオ学院30名減(92%)となった他、東京の上位なども芝が68名減(86%)、本郷が22名減(95%)となった。

本郷は昨年大幅増を実現しており、いわば芝が男子上位校の例外と言えそうで要は東京難関上位男子校に受験生の大波が押し寄せた観がある。というのも攻玉社、世田谷、駒東などいずれも神奈川からの受験生が多い学校であり、こうした学校の受験生増が神奈川の1日校の受験者数を減少させた一端の理由があると思われる。

尚、2日の聖光は大きく増加し、栄光は微減、浅野は昨年達成した最多受験者数に近い数となり、いずれも難関は高値安定。

又、男子付属最難関である2月1日の早高院、慶應普通部はいずれも昨年並みで3倍強の倍率を維持した。

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森上 展安(もりがみ のぶやす)

(株)森上教育研究所 所長


1953年岡山県生まれ。早稲田大学法学部卒業。

東京第一法律事務所勤務を経て都内で学習塾「ぶQ」を経営後、88年に(株)森上教育研究所を設立。

中学受験、中高一貫の中等教育を対象とする調査・コンサルティング分野を開拓した。

私塾・私学向けに『中学受験と私学中等教育』を月刊で発行している。

中学受験生の父母対象に「わが子が伸びる親の『技』(スキル)研究会」セミナーをほぼ毎週主催。

著書に『10歳の選択 中学受験の教育論』、『中学受験入りやすくてお得な学校』(いずれもダイヤモンド社刊)。

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