【大村 伸介】新しい学びへ向けて

変わらない学校と教室

中学3年生の長女、そして小学校6年生の次女は、今年それぞれ卒業を迎えます。長女は高校受験を控えていますので、この記事を書いております2月はまさに受験勉強のピークです。次女は中学受験はしませんので、のんびりしたものですが、それでも卒業アルバムの制作など気忙しい毎日を過ごしています。

「パパは卒業アルバムの文集にどんなこと書いたの?」
こんな質問から、家族で私の小学校、中学校の卒業アルバムを見ておりました。

「字が汚いなぁ」
「髪型がダサいなぁ」
「走ってる車とか今と全然違うやん」
などと好き放題言う長女と次女でしたが、ぽつりと一言。

「30年以上も前の写真やのに、学校とか教室って全然変わらないんやね」

これには私も大きく衝撃を受けました。そうなのです。変わっていないのです。チョークや黒板消し、机や椅子…設えは何も変わっていないのです。

「でも、授業のやり方なんかは変わっているやろ?パパやママの時は、パソコンの授業なんてなかったし、先生が黒板に書いて、それを写して、それを覚えて…の繰り返しだったわけよ」
「へ!?それも変わらんよ」

そりゃ、そうですよね。設えが変わらないわけですから…。

 

ICT活用の実態

先日発表され、報道もなされていましたOECD生徒の学習到達度調査(PISA)ですが、その中でICT活用についての調査もまとめられています。

学校の授業(国語、数学、理科)におけるデジタル機器の利用時間は、OECD加盟国の中で最下位の結果となりました。

一方で、学校外でのデジタル機器の利用状況はどうでしょう。

コンピューターを使って宿題をする項目は、OECD加盟国の中で最下位でした。それ以外の学習にデジタル機器を使う項目は、いずれもOECD加盟国平均を大きく下回っています。その一方で、学習とはあまり関係のなさそうな項目でのデジタル機器利用は、OECD加盟国平均を上回っています。

これを受けて、ということではありませんが、昨年12月5日の総合経済対策や12月13日に閣議決定された令和元年度補正予算(案)において、「GIGAスクール構想」(すべての小中学校等にかかるパソコン等の整備、すべての小中高校等の校内LAN整備)について、2318億円という多額の予算が認められました。令和5年度までに、パソコン端末等1人1台の環境をすべての小中学校等で整備することになります。小学校1年生の長男の卒業アルバムには、きっと違う風景が広がることになるのでしょう。

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大村 伸介(おおむら しんすけ)

株式会社成基総研 コーチング室 室長


集団指導塾を経て、2004年株式会社成基入社。

教室長、エリアマネージャー、本部長補佐、副本部長を歴任。

現在は、教育コーチング、パパママコーチングセミナーのトップ講師として教職員研修、保護者講演会等で全国を飛び回る。

日本青少年育成協会認定上級教育コーチ・認定A級トレーナー、主任研究員。

ohmura
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【2020/1月】目的と目標

【2019/12月】受け取る「想い」は?

 

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