【大村 伸介】不易と流行

2月27日、安倍総理は、総理大臣官邸で第15回新型コロナウイルス感染症対策本部を開催し、全国全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について、3月2日から春休みまで、臨時休業を行うよう要請がなされました。各自治体及び私立学校では対応や休校期間の差がありましたが、実に国立では100%、公立では99%、私立でも90%を超える学校で休校措置が講じられました。

何人かの先生方にお話を伺う機会がありましたが、学校現場の混乱と対応に追われる状況をお聞きしました。とりわけ、小学校、中学校の卒業式と幼稚園の卒園式をどう執り行うのかについては、現場からの意見や保護者からの意見も踏まえながら、かといって感染防止という観点では譲れないものがあり、現場の先生方もさることながら、各自治体の教育委員会も非常に苦悩されておられました。

先月号で触れましたが、我が家の卒業生たちも気が気ではないようで、この記事を書いております3月9日時点では、保護者は一家庭につき1名のみ卒業式に出席可能とのこと、このあたりにも苦渋の決断をされた様子が垣間見られます。

この記事を皆さんがお読みになっているのは4月の中頃、コロナウイルスの休校措置も解かれ、各地で入学式や始業式が滞りなく行われておりますことを祈りながら執筆しております。

 

仕組みが根本から変わる

コロナウイルスによって、教育以外の分野でも様々な取り組みが感染拡大防止の観点からなされているのはご存じのとおりです。
・ テレワーク(リモートワーク)
・ 時差通勤
などはその代表例ですが、経済産業省でもこんな記事が掲載されています。

新型コロナ感染症による学校休業対策『#学びを止めない未来の教室』
経済産業省 教育産業室 より 緊急メッセージ
新型コロナウイルス感染症対策
全国の学校の臨時休業が進むでしょうが、そんなときこそEdTechがその力を発揮します。
「学校が閉まってるからって、学びを止めないで済む」
そんな社会の実現に向けた挑戦だと、前向きに考えたらよいのではないでしょうか。
経済産業省「未来の教室」プロジェクトでは、実証事業で一緒に汗をかいているEdTech事業者さんのみならず、日本の様々なEdTech事業者さんが動き始めた素敵な取り組みをご紹介し、一人でも多くの生徒さんたちに学びの機会を届けたいと思います。
新型コロナ感染症による学校休業対策『#学びを止めない未来の教室』

文部科学省では、臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト(子供の学び応援サイト)と銘打ち、様々なコンテンツが紹介されています。
臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト(子供の学び応援サイト)

また、学校の臨時休業の実施状況、取り組み事例等について【令和2年3月6日時点】を配信しています。
※現在は【令和2年3月19日時点】に更新されています。
学校の臨時休業の実施状況、取組事例等について【令和2年3月19日時点】

この中で、ICTを活用した取り組みが2ページにわたって紹介されています。

各地域における取り組み事例【ICTを活用した取り組み】

 

 

もちろんこちらに掲出されていない学校でも様々な取り組みが進んでいます。国立二次試験対策をオンラインで行ったり、授業動画を配信したりなどはその一例ですが、中にはPTAなどのミーティングもテレビ電話で行ったりされているようです。

奇しくも先月号でICT教育の現状に触れたばかりでしたが、社会の仕組みも学びの仕組みも、今回の一件で大きく変わらざるを得ないと感じています。

1 2

大村 伸介(おおむら しんすけ)

株式会社成基総研 コーチング室 室長


集団指導塾を経て、2004年株式会社成基入社。

教室長、エリアマネージャー、本部長補佐、副本部長を歴任。

現在は、教育コーチング、パパママコーチングセミナーのトップ講師として教職員研修、保護者講演会等で全国を飛び回る。

日本青少年育成協会認定上級教育コーチ・認定A級トレーナー、主任研究員。

ohmura
▼『アクティブラーニング』の過去記事を読む

【2020/3月】新しい学びへ向けて

【2020/1月】目的と目標

 

   ≫さらに読む