編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

私塾のトップに聞く:積 道俊 塾長 【志學舎(しがくしゃ)】 東京都

【志學舎】多摩地区で半世紀、 地域密着で愛される塾

ほぼ満開の桜並木を抜けると南大沢駅があり、その近くの大型ビル内に志學舎の本部と校舎があった。広大な新興住宅地といくつもの大型商業施設が存在する近代的な町並み、しかしそこにも少子化の影響は存在した。厳しい経営状況の中、志學舎は指導力を薄めさせず高い質を維持した教育で地域の信頼を獲得し、高い合格実績を得てきた。志學舎の現在の課題と今後の方向性などについて、積道俊塾長に取材した。

小中高一貫指導の塾として地域貢献

千葉 創立は1972年ということですが、現在の塾の規模(スタッフ数、教室数、生徒数、コースなど)について教えてください。また塾として、最も誇れる点について教えてください。

積 1972年百草園で開校しましたが、昭和47年の創立ですので、創立48年目です。教師をしていた水本洋一郎(現代表取締役)が六畳一間の一室から始めました。現在では、社員は25名で卒業生を中心とした講師とスタッフは約150名です。拠点数は8教室(南大沢、西八王子、みなみ野=八王子市、高幡不動、日野、豊田=日野市、若葉台=稲城市、多摩センター=多摩市)ですが、小中の塾部門と東進衛星予備校の高校部を分けると16校舎になります。生徒数は3月の時点で約800名ですが昨年末のピーク時には約1500名でした。

指導対象学年は小学校1年生から高卒生まで、12~13学年です。また、コースは中学受験部門、高校受験部門、大学受験部門(東進&個別)です。レプトン英語教室やプログラミング教室、学童部門もあります。近辺にはほとんどない小中高一貫指導を行い、大学受験まで地域の子どもたちを応援しています。塾の卒業生が戻ってきて講師や社員になってくれるのが嬉しいですね。

 

他塾に先駆けた映像授業の活用

千葉 地震や台風などの災害、そして現在広がっている、新型肺炎の感染防止のための対策や備えについて教えてください。

積 今回の新型コロナ感染防止につきましては、メディア・報道等で推奨されている対策を実施しています。消毒液の設置、換気、マスク着用の推進等が基本になりますね。

千葉 全国的にオンライン授業等を活用する事例が増えていますね。

高校部(東進衛星予備校)の合格実績が入り口に並ぶ

積 当塾も他塾に先駆けて映像授業のツールは多用しておりまして、今では全学年が家庭でも学習を進められるように、インターネットを利用した教材を準備しております。春期講習では、東進中学NET、東進の映像授業、四谷大塚予習ナビ、すららなどを利用して、家庭でも学習が進められるように準備して実施する予定です。

千葉 対象は小学校1年生から高校3年生までとなっていますが、各学年の指導の特色について教えてください。また、中高一貫校への進学指導も行われていますね?

積 中学受験に関しましては、四谷大塚の予習シリーズに完全準拠し、伝統の個別対応で、例年高い合格実績を誇っております。

高校受験に関しましては、地域の公立中学校の校風内容を熟知した上で、定期試験をはじめとした成績向上する指導を実施し、志望校への合否判定システムも長年のデータの蓄積で信頼性の高いものとなっております。

 

わからないところを自ら復習できる自律型学習

千葉 教育ICTが進行していますが、デジタルの活用について教えてください。

積 中学NETも含めた東進システム、四谷大塚の予習ナビ、すららなど、あらゆるツールを駆使しております。特にすららは中学生全員に自宅学習用として活用中で、家で分からないところがあっても自ら復習箇所をいつでも視聴できるので宿題などがスムーズに進められます。今年から8教室のうち5校舎で集団から個別指導に切り替えましたが、先生1人に生徒4人という形態です。今後は授業という教務だけでなく、コーチングで先を見せていくことが大事だと思っています。

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