【大村 伸介】本質は何か

「コロナ禍」という言葉を目にしない日がない感じですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。9月入学、土曜日活用、夏休みなどの短縮…様々な議論が、子どもたちの学力を担保するという観点からなされています。この記事をお読みになっている頃には一定の結論が出ていることと同時に、「コロナ禍」という言葉の露出頻度が下がっていることを願っております。

 

デジタルネイティブの子どもたち

我が家には高校1年生の長女、中学1年生の次女、そして小学2年生の長男がおります。いずれも公立の学校です。今現在(5月13日)、動画の配信を含めたICTコンテンツは高校のみ実施という状況です。

そんな中、次女が課題に行き詰まり、塾にも行っていませんので、友達同士でLINE電話を繋ぎ、教え合いをしています。5人いまして、それぞれが得意な科目を教え、質問に答えるというものですが、なかなか見ていて面白いものがあります。

「ゴキブリって飛ぶから鳥やんな?」
という質問をした子には、理科の先生(役の子ども)が
「ほんなら蚊も鳥かいな?」
と返していたり、

「この漢字教えてー」
という子には、国語の先生(うちの次女です!)が、
「そんなん、自分で調べなさい!」
とキレていたり…。学習効率という観点では、生産性は高くはないのでしょうが、楽しそうに、そしてある面では意欲的に課題に取り組んでいます。

案外といいますか、器が整わなくても、まぁ何とかやっている感じがします。その辺はやはりデジタルネイティブなんだろうと思います。

 

思わぬ副産物

ある学校の校長先生とお話ししていましたら、こんなことをおっしゃっていました。

「うちの学校は、双方向での映像はまだできていないんですが、授業動画を配信することはできています。もちろん本校関係者であれば、誰でも自由に見ることができます。実は、教員同士でお互いの授業動画を見て、フィードバックすることが非常に活発化して驚いています。今までなかなかお互いの授業を見て研鑽を深めるということができていなかったもんですから…」

またある個別指導塾の先生はこうお話しされていました。

「Zoomを使った授業に緊急事態宣言後、シフトしたんですが、予想以上に評判がいいんですよ。それも保護者に、です。要は、授業っていうのは基本的に親にとったらブラックボックスみたいなもんだったのが、こういう授業をしてくれていたんだとか、授業中の我が子はこんな様子なんだとか、それを見られるようになったわけです。コロナが収まっても、うちではこのスタイルを、従来のスタイルと並行して取り入れていく予定です」

いずれのお話も、従来の運用の中では気づかなかったことかもしれません。

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大村 伸介(おおむら しんすけ)

株式会社成基総研 コーチング室 室長


集団指導塾を経て、2004年株式会社成基入社。

教室長、エリアマネージャー、本部長補佐、副本部長を歴任。

現在は、教育コーチング、パパママコーチングセミナーのトップ講師として教職員研修、保護者講演会等で全国を飛び回る。

日本青少年育成協会認定上級教育コーチ・認定A級トレーナー、主任研究員。

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