【小林尚】YouTubeの成否は○○で決まる!

私は2017年からYouTubeで活動を始め、大学受験の勉強法、大学選び、参考書の紹介をテーマにチャンネルを運営しています。現在メインチャンネルでは登録者6万人、個人チャンネルや古典講義専門の「古典ちゃんねる」を運用する他、企業様のYouTubeコンサルティングにも携わっています。今回はこれらの経験を踏まえて、YouTubeチャンネルの運用を成功させるために最も重要な視点をお伝えします。

 

YouTube活用の拡大

3月からコロナウイルス(COVID-19)の影響により、多くの学校や塾が休校となりました。この記事を執筆している時点でも一部地域では登校が再開していますから、生徒のみなさんはある程度通常の日々を今後取り戻せるかもしれません。

しかしこの休校期間の間に、教育業界の中では相当のオンライン化が進んだことも事実です。いわゆる授業をZoom等を通じてオンラインで実施することはもちろん、YouTubeで動画を配信する先生方がかなり増えたのではないでしょうか。もちろん休校に対する対応はオンライン授業やYouTube活用に限りませんが、この時期を何とか工夫して乗り越え、そして生徒さんの学習機会を確保すべく努力されている先生方は本当に苦労されていると思います。

 

保護者層が視聴者に

生徒さんがどんどんオンラインの授業を活用して学習をするようになった結果、生徒さんは通常の授業と同じくらい動画で学習することに急速に慣れつつあります。もちろん未だリアル授業への支持が根強いのは事実ですが、動画を倍速再生したり、分からないところを繰り返したり等、動画だからこそできる学習法を使いこなす生徒さんが増えています。

そして、その副産物ともいえる新たな動きが発生しています。それは、保護者層がYouTubeに流れているという事実です。もちろん保護者の方々も在宅勤務やリモートワークで自宅にいるため、時間の余裕ができているという側面も否めませんが、それ以上に生徒さんと家で接する時間が増えたため、「うちの子どもの勉強はどうなっているのだろう?」という疑問を持つタイミングにもなったのです。

そして情報を収集するために、自分の子どもが見ている媒体であるYouTubeを使って情報収集するケースが格段に増えています。そして同時にそのチャンネル登録者数やフォロワー数といった「数字」に対する信頼感も一層増しているといえるでしょう。実際、私は個別指導塾も経営しておりますが、昨今の問い合わせは保護者の方がきっかけである例が格段に増えています。

その意味で、これまではYouTubeというとどうしても子ども向けというイメージが強かったかもしれませんが、保護者層へリーチするコンテンツにも可能性が出てきているだけでなく、教育関係のコンテンツ(YouTubeチャンネル)には大きなチャンスが到来しているともいえるでしょう。

 

YouTubeを始めるにあたっての課題

では、実際にYouTubeチャンネルを立ち上げ、運営していくにはどのような課題があるのでしょうか?私はYouTubeのコンサルティング事業も行っているので教育系に限らず幅広いジャンルのチャンネルの立ち上げや運営に携わっていますが、始めたばかりの企業様から頂く質問は、動画の撮り方、撮影機材、映像編集、企画出し等様々です。確かに、初心者の方にとって、動画は未知の存在であり、撮影から編集までどのようにすればよいのか、想像がつかないという気持ちは大変理解できるものです。

しかし、誤解を恐れずに言えば、これらの「パッと思いつく疑問」はYouTubeチャンネルを運営する上での本質にはなり得ません。個人が趣味でYouTubeをやるだけならともかく、企業や組織としてチャンネルを運営するのであれば、もっと大切なことがあるのです。

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