編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

いろんな塾のいろんなイマが見えてくる

【私塾REAL】Vol.37 業界初!集団と個別の融合

千葉県船橋市にある進学塾Axelは、集団指導と個別指導の両方の塾の仕事を体験した宮部俊志塾長が、その融合を目指して生徒指導に取り組んでいる塾である。大手塾に囲まれて、1つの中学をターゲットに専門塾を続ける理由と現状の課題、そして今後の方向性について宮部塾長に直撃取材した。

LINE交換も服装も自由

進学塾Axel 船橋教室代表 宮部俊志(みやべ・さとし)氏

千葉 塾に携わるようになったきっかけ、塾の規模(スタッフ数、教室数、生徒数、コースなど)について教えてください。

宮部 大手塾など10社ほど入社試験や面接試験を受けて、10社ほど不合格で3社に合格しましたが、いずれもクビになりました(笑)。・・・色々と原因はありますが、それで自分の塾をやるしかないと決断し、27歳の時に学習塾LINKを知人と立ち上げ、その後、塾経営者の菅原氏とネットで知り合い、講師不足だったAxelを手伝うようになりました。その後、進学塾Axel船橋教室を買い取り教室長になりました。

松戸古ヶ崎教室(松戸市)が2号店で、3号店目を来年度開校に向けて準備中です。ここは船橋中専門塾で小中学生が約60名ですが、社員は私1人であとは大学生講師と高校生講師で運営しています。

千葉 それが可能になっている理由は何ですか?

宮部 うちはLINE交換も服装も自由なのですが、ノートにびっしり書かせるアナログ指導が中心でした。その後、予習して授業に出席させ、動画の専用チャンネルで繰り返し復習させたら成績が向上し、授業もスムーズにいくようになりました。

 

進学塾Axelは「フィットネスジム」?!

千葉 HPで「集団と個別を融合させた塾」となっていましたが、その特色について教えてください。

宮部 私は集団指導と個別指導の両塾で働いた経験があり、集団指導で授業についていけない生徒が個別指導塾へという流れを見てきました。しかし、個別指導塾に週2回通っても成績は上がらないのです。上がる子は元々上がる子で、下の方の生徒はそのままなのです。コマ数を追加して受講させて沢山課金しても効果がないのは許せません(笑)。大事なのは生徒自身の学びの習慣を定着化させること、それでうちは週何回来ても定額制で、全員が演習を受けて、個別に担任をつけて何かあればLINEで生徒を呼び出して演習させます。

千葉 フィットネスジムと同じようなシステムですね?

宮部 そういうことになりますね。売上額や利益率ではなく、いわゆる「成果」を求めるシステムです。

 

結果として教育ICT化になっている…

千葉 教育ICTが進行していますが、デジタルの活用について教えてください。

宮部 現状のスクリーンで板書内容を見せたり、復習動画配信のシステムが結果として教育ICT化になっているということは言えますね。今後もこれらは続けますが、これらを全国に発信して、共鳴してくれる人たちとまた新たな何かに取り組んでいきたいですね。また、何か新しい事に挑戦しているものが良いものであれば実験的に取り入れてみたいですね。

千葉 チャレンジの連続が塾の進化というような形ですね。

宮部 そうですが、基本的なスタイルは維持します。

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