編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

私塾のトップに聞く:新田 晃史 統括マネージャー【株式会社個別教育舎 対話式進学塾1対1ネッツ】 東京都

【株式会社個別教育舎 対話式進学塾1対1ネッツ】つねに進化を続ける対話式進学塾

学習支援型卓上ロボットの活用

千葉 HPで特に興味を持ったのは、「1対1指導+AI教室」ですが、こちらについて内容を教えてください。卓上ロボット「ユニボ」を導入されたと聞きましたが。

新田 コロナ禍というきっかけもあり、岡山の教室で教育支援型卓上ロボット「ユニボ」で実験を行っていますが、生徒たちには好評で、未就学児も含めて特に年少の子たちに人気があるようです。プログラミング教育にも通じるものがあり、基本的にロボットと生徒の1対1の対面指導になりますから、個々の生徒に合わせて何が出来るか検証して活用するようにしたいと思っています。

千葉 人間とロボットではどのような点が特に違うと思いますか?

新田 ベテランの講師でも時間がかかったり差が出てしまったりすることであっても、ロボットであれば、短時間に差がなく平等に指導が出来ます。生徒たちは「魔法の辞書」などと呼んでいますが、ロボットで楽しく学習出来れば、活用範囲も広がっていくと思います。

千葉 ロボットはコロナ対策としても有効ですね?

新田 はい、人間の対面式だとどうしてもコロナ感染の不安が消えませんが、ロボットだとそういうことは心配ありません。当社もマスクや検温、ソーシャルディスタンスや飛沫防止などあらゆる感染防止対策を講じていますし、講師の担当する時間帯に合わせて検温や消毒、体調の確認など徹底しています。しかし、ロボットには敵いません(笑)

千葉 今後のコロナ禍の中でどのような方向性で進まれますか?

新田 キーワードは「バランス」と「ICT教材」の二つ。安全第一を目指しつつコロナ禍でも学習機会を止めない、しっかりと勉強の出来る塾作りをします。そして、増えつつあるICT教材については、その中身つまりコンテンツを見極めて、単体では不十分なものについて複数の活用と人間の一手間を加えて使い込んでいきたいと考えています。

千葉 「一手間」とは?

新田 あくまでもお客様目線に立って、何が求められているのかを見極めつつカスタマイズ出来る部分はカスタマイズしていきます。単体の機能性として低くても複数のコンテンツに工夫を加えれば、何か新しい機能が発揮出来るかもしれません。

 

成功体験だけではなく「プロセス」の大切さを学ばせたい

千葉 英語やプログラミング講座について教えてください。

新田 英語の4技能対策など、入試改革や教科書改訂の中で必須とされる項目については対策講座を設けています。特にリスニング対策などはICT教材も活用して中学生に指導しています。また、私立中学入試にも英語の教科が加わっており、小学生向けに英会話中心の講座を作っていますが、読み書きだけでなく、聞く・話すも重視するようにしています。

プログラミング講座については、プログラミングそのものを習得させるだけでなく、むしろそのプロセス(過程)の大切さを学ばせるようにしています。つまり、トライ&エラーを繰り返しながら成功へと導くようにしています。

 

オンライン活用の新ブランドとは?

千葉 現状の課題と今後の方向性、当面の目標などを教えてください。

新田 とにかく今はコロナをどう乗り越えていくかが何よりも大事です。生徒の在宅での学習をサポート出来る教育コンテンツがたくさんありますので、動画配信やアプリなどを含めて、オンライン活用で提供できる新しいブランドを立ち上げたいと思っています。

当社には若い世代の社員が多く、彼等が学生講師を管理して生徒指導に取り組んでいます。指導の現場だけでなく、HPやテレビで「受験クイズ言いたくなる問」を配信して大変好評を得ていますし、どのような状況下でも社内をつねに活性化させるように心がけています。

(2021年1月15日、オンラインにて取材)

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