編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

いろんな塾のいろんなイマが見えてくる

【私塾リアル】Vol.44 次世代の英語教育、その先にあるものは?

ESN「英語教育総合研究会」は、次世代の英語教育のファシリテーター育成を支援するサイトを中心として、登録した全国の700人前後の教師とのネットワークを活用し、日本の教育、特に英語教育に新しい風を吹かせることを目標にしている。その総合代表の久保敦先生と事務局長の高瀬聡伸先生に話を聞いた。

 

   

ESN英語教育総合研究会 総合代表 久保敦(くぼ・あつし)先生(写真左) 事務局長 高瀬聡伸(たかせ・あきのぶ)先生(写真右) 

30~40の企業・団体が支援

千葉 全国の私学の先生方の研究会なのですね?

久保 はい、コロナ禍の影響で増加の伸びが少し予想より鈍りましたが、先生方は700人前後登録されています。それに加えて一般企業も支援という立場で参加していただいていますが、「この人がいるから、この学校があるから・・・」という選り好みをする企業さんにはご遠慮いただいています(笑)。

千葉 産学連携に近いような形なのですか?

久保 ESNという組織を信用していただいた上で、何か新しいビジネスに発展すれば良いと考えています。企業は30~40社登録していまして、何かイベントがあると10ブースほど協賛で出ていただき、それぞれ2分間のスピーチやプレゼンをしていただいています。そのあとフリートークの時間があり、本を出している方や提案のある先生をご紹介したりします。

千葉 「教育ベンチャー」みたいな流れなのですね。

 

日本語をしっかり学んだ上で英語を乗せていく

千葉 特に紹介したい企画は過去にありますか?

久保 偏り過ぎるのは良くないので、いろいろとやる必要はありますが、教育開発出版から発行された書籍はよく売れていると聞いています。また、コロナ禍でオンライン化が進み、現在全国の15人ほどの先生方と一緒に「英語を通して思考力を鍛える」というテーマで研究会を開いていますが、なかなか足並みが揃わず苦労しています。

千葉 英語だけではないのですね?

久保 英語が柱ですが、たとえば英語で他科目の授業をやるという試みもあります。ただし国語の基礎知識が根幹にあり、日本語をしっかり学んだ上で、それに英語や他科目を乗せて行こうよというスタンスになっています。

 

コロナ禍の中での変化

千葉 コロナ禍の中で私学も苦労していると聞きましたが、具体的にはどんな事で困っていますか?

久保 たとえば某私学は他校と同様にコロナ禍でオンラインにしましたが、コロナが下火になったのでリアルに戻しました。

千葉 リモートを辞めて対面指導に戻したのですね?

久保 そうです。しかし、またコロナの第二波が来て、オンラインに戻そうしても戻せなくなったのです・・・。

千葉 文科省が中学校は対面でないと授業にならないと言っていますね?

久保 それを予測して万一のためにいつでもZoomを使えるような「ハイブリッド型のリモート授業」にしていれば困らなくて済んだのだと思います。今では皆さん、コロナが終息しても有事の際に備えた対応をすべきだと考えています。

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